8/30オープンキャンパス「国見町産の紅錦香（くにか）を使った真空調理」模擬授業

先月末に食物栄養専攻で行われた模擬授業についてレポートします。今年度の食物栄養専攻の模擬授業は果実王国・福島の特産物である「桃」をテーマに、さまざまな魅力を高校生の皆さんに紹介してきました。
今回は、前回8/2（日）のオープンキャンパスと同様に、国見町産の白桃を使用しました。前回はあかつきという品種でしたが、今回は、8月中旬からが旬の「紅錦香（くにか）」という桃を国見町の黒田さんの果樹園から届けていただきました。実際に除核（種を除く）作業を体験した参加者のみなさんは実感できたと思いますが、非常に核離れの良い桃で、きれいに切り分けられました。分割・除核後は、赤ワインと羅漢果シロップ、ハニーレモンシロップ、ミックススパイスシロップの3種から好みのものを選んでもらい、袋に桃とシロップを一緒に入れて準備完了です。
メインの真空調理は、まず真空包装器で袋と桃に含まれる空気を抜いてほぼ真空状態にし、同時に袋は密封されます。その後、90℃の湯せんで低温加熱を行い氷冷します。真空包装時に加えたシロップが、桃の果肉中の空気と交換されて圧力が下がることでぐっと中まで入り込みます。また、真空包装により桃の皮のピンク色の色素をきれいに保つことができます。湯せんをしない非加熱のものは、ピクルスのように味は浸み込んでいつつ、生の食感が楽しめます。加熱時間の調節で好みの食感を出すこともできます。動画にあるように、はじめ桃の中の空気がぷくぷくと出てきて、徐々に空気圧が下がるとシロップがぶくぶく沸騰していますが、沸点が低下しただけなので、直接触れても熱くない？！ということに驚いてもらえたようでした。
この体験以外に、真空調理した国見町産の桃、すもも、あんず、ブルーベリーを使ったギモーヴと、オーブンで焼いた桃のスフレ・グラッセの試食を行いました。この模擬授業が、新たな桃の魅力の発見に繋がっていればうれしいです！

　Open Campus 模擬授業の動画はこちら　→　https://youtu.be/sHQOSnuaCDU

オープンキャンパスで用いた桃の産地である国見町は、昨年4月に本学と協定を結んで以降、食物栄養専攻の学生たちは多くのプロジェクトやイベントで連携させていただいています。その活動については「国見町食育プロジェクト」という学科紹介コーナーで発表させていただきました。その内容の一部を動画でご覧ください

　Open Campus 学科紹介の動画はこちら　→　https://youtu.be/oPrRSRswOPc

次回9/27（日）のミニオープンキャンパスでもみなさんの参加をお待ちしています！！