広島からの「被爆桜」のメッセージを胸に! ~被爆桜植樹式~
2014年12月17日は、日本全国が「爆弾低気圧」に襲われました。大雪に見舞われ、寒い寒い一日でした。しかし、風にも雪にも寒さにも負けず、懸命に生き続けている木々や足元の植物たちを見ると、なんだか勇気をもらえますよね。
桜の聖母短期大学にも、言葉では何も言わないけれども、でも、力強いメッセージが広島から届きました。それは、「被爆桜」です。
広島市に投下された原爆の爆心地から約2キロにあった碇神社には、被爆した桜があります。この70年は草木は生えないだろうと言われていた広島なのに、原爆にも負けず、その桜は芽吹き始め、今でも春になるときれいな花を咲かせています。
2012年9月に南相馬市で行った学生企画の「移動文化祭」からのご縁で、NPOくらそうねットの宮崎秀剛さんが広島市のNPO二葉の里に桜並木を復活させる会の田邊良平理事長と本学の橋渡しをしてくださいました。
田邊さんは、爆心地のサクラの保護や接ぎ木でサクラの子孫を増やす活動を続けています。東日本大震災の被災地である福島も、広島のように、そして広島の被ばく桜のように力強く復興してほしいという願い、2年の歳月をかけて接ぎ木を育てて、本学に寄贈してくださいました。
この日、「労働法制と人権」を学ぶキャリア教養学科1年生全員や「福島学」関係者が広島から被ばく桜をいただくことの意味をかみしめながら、この桜の生命力を自分たちの復興への力にすることを誓って、植樹式を行いました。
田邊さんや宮崎さんのほかに、桜を広げていくこのNPOの世話人を務めている槙田千乃さん、福島青年会議所理事長の吉川隆一さん、柴田香代子桜の聖母学院長、遠藤静子本学学長、キャリア教養学科1年クラス委員長の橋本沙織さんがスコップを握り、本学に桜の苗木を植樹していきました。
これからこの桜がどんな表情を見せてくれるのか、どんなメッセージを私たちに語ってくれるのか、楽しみですね。