【福島学】開沼博先生の講演 ~あなたはどれだけ「フクシマ」を知っていますか~
6月25日(土)、1年生の多くが履修する福島学では、立命館大学の開沼博先生を招いて講演会が催されました。3.11以降の「フクシマ」を丹念に調査して数多くの著作を刊行されているだけでなく、テレビやラジオなどでもおなじみですから、おそらくご存知の方も多いのではないでしょうか。
開沼先生は、福島県いわき市のご出身。同じ「フクシマっ子」だから……というわけではありませんが、お忙しいにもかかわらず桜の聖母短大に来ていただき、学生ならびに教職員一同、本当にうれしく思っています。ただ、このように一流の専門家を招いて高度な学びの場を提供することが、聖母の伝統。だからこそ学生たちも真剣です。開沼先生が伝えてくれる知識と情報をすべて受けとめようと、みんな熱心に耳を傾けてノートを取っていました。
3.11から5年が経って、「フクシマで起きた出来事」の記憶も徐々に薄れかけているような気がしませんか。でも、まだまだ苦しい状況にある人びとは多く、復興が成し遂げられたとは言いがたいのが実情です。私たちには、何ができるのか。私たちは、何を知らなければならないのか。福島県で生まれ育った学生たちも知らなかったデータを、開沼先生がひとつずつ示してくれるたびに、学生たちも大きくうなずきます。今後のフクシマを深く、そして主体的に考える貴重な機会となりました。