「何のためにノートはとるのか?」を、大学生だからあえて深く考えてみた。 ~“ノートはアタマで取る”東大生の意識を知る~
「ノートは、何のために取るのでしょうか?」
アカデミックスキルズは、さまざまな科目や場面で応用できる「学ぶスキル」を習得する授業ですが、今回は「ノートテイキング考」の最終講義。いわば、まとめです。
今回は、灘中高の元教師で、今は東京大学特任研究員をされながら、福島市に拠点を置き「一般社団法人 ふくしま学びのネットワーク」の理事・事務局長をされている前川直哉先生に教鞭を執っていただきました。というのは、前川先生は、東大生と高校生のノートの取り方比較など面白い試みを実際しながら、「ノートは何のために取るのか」というテーマの授業を展開されている先生だからです。
さて、冒頭の質問に戻りましょう。
ノートは、何のために取るのでしょうか。習ったことを忘れないため?ノートを取っている最中で何かがひらめくから?または寝ないため?・・・理由は様々あるかもしれません。
この問いへの答えを、前川先生は、東大生のノートの取り方から導きだしてくださいました。私たちと東大生のノートでは、どこが異なるか。ズバリ、「あとで思い出せるように書いてあるか」だそうです。だから、書き取る文量も書き方も、そして見返そうという意識まで違ってくるそうです。
そして、最も大切なポイント。
それは、自分の記憶力を過信しないということ。
人間は忘れる動物であるということを自覚し、自分を客観的に理解しているかどうかが重要だとのこと。言い換えると、自分の記憶力に謙虚であれば、ノートは丁寧に書けるのかもしれませんね。
入学直後から5月までにノートテイクを本格的に学んだキャリア教養学科の1年生。これで、どの科目にも応用できますね。