キャリア教養学科 テレビの報道記者から見る地域貢献とは ~テレビニュースの裏側から~
多種多様な職業人から地域づくりを学ぶフェーズに入っている「地域形成論」ですが、今回はKFB福島放送の齋藤知優記者に講義を頂戴しました。
齋藤さんがテレビの威力を感じたのは、東日本大震災の映像だったとのこと。ちょうど高校の卒業式を終えたあの日が3.11で、テレビからの映像は福島県で何が起きているのか、いかに切迫した状態なのか、分からないながらもその映像からは感じるがあったそうです。
テレビ局の記者の業務や取材で大切にしている姿勢や視点そして苦労する点など、なかなか普段耳に出来ない話を聴くことができました。齋藤さん曰く、地方テレビの強みは地域のことをじっくり取材でき、そして地域住民に寄り添った報道ができる点だそうです。特に福島県は震災の影響がまだまだ続いており、風化させてはいけない課題が多々残っています。福島にあるテレビ局の地域貢献としては伝承する重要性を映像と共にいかに伝えられるかです。ぜひ地域にもっと関心を持ってほしいです!と熱く語ってくださいました。
YouTubeやSNSの世代といわれる学生たちも、改めてテレビそのものとテレビの報道記者の存在に興味を持ったようです。授業の後半の質疑応答タイムは、学生からの質問が止まらず・・・授業時間が足りなくなってしまうほどに!!
2週間前のこの授業では、新聞記者にも来ていただきました。それを踏まえて、齋藤記者は同じ報道メディアとしてもテレビと新聞の異なる特徴も整理して説明してくださいました。テレビと新聞どちらがいいとか悪いとかではなく、それぞれの特徴をうまく駆使して私たちはまず地域に関心をもって情報を得て、地域貢献を考えるべきですね。