消防団から地域と防災を考える ~「地域形成論」~
地域を支える人材になりたい!と強い意志で入学する学生たちは、実際多いです。では、ここで質問です。「地域を支える」って何でしょう?
おそらくこれには正解がないはずです。正解がないからこそ、自分でその定義を求めていく必要があります。キャリア教養学科選択科目「地域形成論」は、「地域を支えるって何?」の問いに対して納得解を見出すために、自分の意見をアウトプットしたり、グループで多様な意見を交わしたり、地域で活躍する方々をお招きしています。
さて、今回のゲストは福島市消防本部の職員です。テーマは「消防団と防災教育」です。公務員としての消防職員はご存じの方も多いかもしれませんが、火事や水害など災害時にいち早く現地に向かって救助活動をしたり防災PR活動をするのは、地域密着型集団の消防団員です。そして福島市は、「学生消防団」といって学生ならではの消防団員を募集し、活躍の場を設けています。
桜の聖母短期大学学生たちも、これまで「私も学生消防団員になりたい!」「地域の人々と防災意識を高めたい」と入団し活躍しています。
今回は地域に根差す消防団の存在意義、本学先輩たちの活躍を学びながら、災害や防災に対して私たち一人一人が日常で何を意識すべきなのかを考えていきました。
「もしこのパソコンの横にあるプロジェクターから火が出ました。さぁ、みなさんならどうする?」
「はい、みなさん、目を閉じましょう。この教室には消化器はありますか?あるとしたらどこでしょう?意識したこと、ありますか?」
「突然地震が来ました。この教室に閉じ込められました。自分の持ち物で身を守るもの、みんなを助けられるものはありますか?リュックやバッグの中身から考えてみて」
非常時は急にやってきます。その時に考えようとしてもパニックになってしまい、考えられないことが一般的です。だからこそ平時に「常に意識をすることが重要」であることを学生たちは学習したようでした。
さて、今年は何名の学生が「学生消防団になりたい」と手を挙げるのでしょう。