キャリア教養学科 “日本を出てみました” ~海外生活から見えたキャリア形成論~
今回は福島県国際交流協会の外山裕久さんを講師としてお呼びしました。外山さんからいきなり提示されたタイトルは、「日本を出てみました」。非常にシンプルかつストレートなタイトルに、どんな話が展開されるのかワクワクです。
外山さんは高校生活をアメリカで過ごし、そのあとオーストラリアで就職し、ダイビングインストラクターや現地コーディネーターとして活躍。ネットがない時代に、自分の足で情報収集し、日本のメディアへ企画書を出し、オーストラリアの魅力を伝えていたそう。そのあと、日本で再生可能エネルギーに関する企業を立ち上げたものの、日本の常識と海外の常識の違いに違和感を持ち、再びオーストラリアへ。さらにインドネシアで新しいビジネスにチャレンジ。そのあと、3.11後の福島にて今は国際的な橋渡しと人材育成に従事されています。
この経歴だけ見ても、海外のあちこちで自らやるべきこと、やりたいこと、人々のニーズを発見して仕事にすることの面白さが伝わってきますが、外山さんが強調していたのは「受け入れるのは難しい。でも、理解することは重要」というものでした。
グローバル化がさらに進むこれから、キャリア形成をする上では文化や価値観など多様性が重視されていきます。でも、重視されるからといってすべてを受け入れるということは難しいですよね。でも、いろいろ対話をすれば理解することはできるのです。未来を構築する若い学生たちに、外山さんの人材育成メッセージが込められた講義でした。