キャリア教養学科 プランニング入門×デザイン思考 ~五十辺(いがらべ)エリア活性化プロジェクト、開始!~
みなさんは、「デザイン思考」という言葉を聞いたことがありますか?
「多くの人」が気づいていない本質的なニーズや課題を発見して、その解決法を設計する考え方(マインドセット)です。この思考法を学べるということで、スタンフォード大学のd.schoolの授業は大人気だそうです。
海外の話題になりましたが、話は桜の聖母短大が立地している福島市に戻しましょう。
キャリア教養学科1年の選択科目「プランニング入門」では、本学から徒歩20分圏内の「五十辺(いがらべ)エリア」の活性化プロジェクト×デザイン思考が開始されました。
五十辺エリアでは、古くから瀧洞(りゅうどう)神社や岩谷観音を拠点にお祭りを重視してきました。寺社仏閣は地域住民の心の拠り所でもあり、文化継承の拠点ですよね。五十辺エリアでも、今でも太鼓保存会のみなさんが、子どもたちに太鼓を教え、五十辺エリアの歴史・文化・人間関係を伝承してきました。そして秋祭りには子どもたちが地域を練り歩くことが継続されていました。
しかし、このコロナ禍・・・。お祭りは中止となり、みんなで太鼓を演奏する楽しさや多世代と関わる機会を子どもたちは得られなくなっています。一方、五十辺エリアの高齢化も進み、新しく居住してきた世代とのつながりも希薄化してきています。
そこでゲストスピーカーの五十辺太鼓保存会の中澤さんと佐藤さんから出されたテーマは、これ。
「ずっと昔からこのエリアに住んでいた方々と神社とお祭り、太鼓を守り続けている世代、そして瀧洞神社の存在すら知らない方々、そして次世代の子どもたちのパイプを太くするにはどうしたらいいですか?みなさんの知恵を貸してください」
知恵を貸すといっても、まずはその地域の場所を知らなければなりません。ということで、まずは実際に五十辺エリアの複数の重要拠点をフィールドワーク。
「デザイン思考」の学び方では、まずインタビューが重視されます。
そのテーマに関係している多くの人々に、徹底的に声をかけ、質問する。その声からヒントをもらい、本質的な課題やニーズを発見するわけです。
これから学生たちは研究フィールドに散らばって、インタビューワークを徹底的に行っていきます。学生たちはどのような声を拾い、どのような提案をするのでしょうか。
「デザイン思考」の核の「Just do it.(とにかくやってみよう)」を大切にしていきましょう。