キャリア教養学科 令和4年度司書課程「図書館制度・経営論」 せんだいメディア・テーク、仙台市民図書館と多賀城市立図書館見学会実施
司書資格取得課程の授業「図書館制度・経営論」では、令和5年2月15日(水)に、せんだいメディア・テーク(指定管理者)と同施設内に設置されている仙台市民図書館(自治体直営)、さらに多賀城市立図書館(指定管理者運営)という運営体が異なる図書館の見学会を実施いたしました。
学生達は授業で学んだ図書館の制度と経営についての学びを基に、自治体直営の図書館と指定管理者運営(民間委託)の相違について、「図書館評価のためのチェックリスト」日本図書館協会作成を基に、図書館のバックヤード等を各図書館の職員の説明を受けながら見学し、自治体直営の図書館と指定管理者(民間委託)の図書館メリット・デメリットについて評価を行い、学生自らが考える貴重な体験学習になりました。
仙台市民図書館は、案内した図書館職員の方は、市内の中学校から出向している教員でした。仙台市は市内小中学校の児童・生徒の読書活動推進(小学校4年生を対象に、市立図書館職員が直接学校に出向き授業としてブックトークを行う等)を図るため、市内小中学校教員から定期的に市民図書館に出向し、学校と図書館の緊密な連携体制を構築していました。
また、多賀城市民図書館は、指定管理者の特性を生かした既存の図書館サービスの枠にはまらない柔軟なサービスを展開していました。書架配列は利用者の日常生活になじみのあるワードで区分する書棚(テーマ配架=書店の棚)、多様なイベント企画・開催、図書館と書店が垣根のない空間にあるメリット(図書館は既刊書、書店は新刊書の情報を得られる)、居心地の良い環境整備(階層ごとに居間の空間、書斎の空間、勉強部屋)など、指定管理者のメリットを生かした図書館経営をしていることを学ぶことができました。