キャリア教養学科【編入対策クラス】「食の安全性を考える」
福島県が抱える大きな課題として、「食の安全に関する風評被害」があります。
3.11の原発事故によって、福島県の食料は本当に安全なのかという不安を持つ人がまだまだ多くいます。また福島第一原発に保管されているトリチウムなどの放射性物質を含む処理水の放出に関しても、国内外でまだまだ議論が絶えません。
そこで、今回は本学の食物栄養専攻・梶谷先生をお迎えして、「食の安全性を考える」というテーマで講義をしていただきました。
興味深かったのは、内容もさながら授業の展開方法でした。
突然、梶谷先生は「コレストロールって、みんな、どう思う?次のQRコードを読み取って、アンケートに答えてください」とイメージアンケートを開始。
その場でみんなの考えがグラフになって表示され、なぜその問いかけをしたのか、コレストロールとは何なのかを解説してくださいました。
このようなやり方で、「では処理水の放出についてはどう思う?」などQRコードの読み取りによるみんなの意見を聴きながら、福島県における食の安全性について考える機会を作ってくださいました。
今回の授業のポイントは、私たち人間にはよくわからないものに対する恐怖心はもともと備わっており、一度ネガティブイメージがついてしまうと払拭が難しいということです。そのためにも、私たちは「まず知ること・分かること」を重視しなければならないということです。
福島県の食への風評被害は根強く残っています。これを払拭するにはどうしたらいいのか。
学生たちに問いかけられた課題です。さぁ、学生たちは小論文でどのような意見を書いてくるのでしょうか。