キャリア教養学科「図書館サービス概論」を学んで~履修者の声から~
図書館司書科目「図書館サービス概論」では、履修者一人ひとりが毎回授業を受ける前に当日の学びの目的、そしてその振り返りを「ワンページポートフォリオ」という学習記録として、自分が授業を受けて、その学びによってどのように成長と変容したかを学びの記録として書いてもらっています。
履修者の中から、特徴的な内容のものをまとめてみました。
〇図書館サービス概論についての学習以前は、図書館のサービスを「貸出」などの一部しか認識していなかった。しかし、講義15回を通して、図書館はより多くの人に利用してもらうために多面的なサービスや直接見えないサービスを行っていることを学んだ。
そのため、図書館のより多くの利用方法を試してみようと考えるようになった。これまでは直接行って本の貸出・返却をする(してもらう)だけだったが、今では図書館の本をホームページから予約したり、検索機械を利用したり、職員さんに本についての質問をしたり、活用できるものをいろいろと利用している。自分の図書館利用にも大きな変化があったことから、非常に人生において役立つ学びであったと感じた。まだ利用できることは他にもあるため、新たに活用して学びに活かしていこうと思う。
〇授業を受ける前は、図書館サービスとは単に受付(カウンター)業務やレファレンス・資料の整理ぐらいだと思っていた。しかし、今は、多様なニーズに応え、利用対象・世代別にコーナーを設置したり、イベント開催や情報提供をしたりとサービスは多岐にわたることを知った。地域に根差し、利用者全員に対してサービスを提供する。
また、これからはネットワークや情報通信技術を駆使する必要があるため、電子機器技術を磨いたり、それに伴った図書館というものを考えたりしていく必要があると思う。電子書籍が増えている今でも図書館をなくしてしまってはならないと思っているため、これからを担う私たちが新しい図書館の在り方を考え続けなければならないと思う。
〇授業を受ける前は図書館のサービスについてなんとなくしか知っておらず、細かいところは知りませんでした。また、利用者から見てわかるものだけがサービスだと思っていました。利用者に気持ちよく過ごしてもらうために多くの取組が行われており驚きました。
授業を受け終えてやはり図書館はなくてはならない存在であることに気づきました。サービスは一通りだけではないからこそ、しっかりと技能を身に着け応用していける力をつけることが重要だと思いました。何も考えずに利用しているものにサービスは隠れているから図書館を利用する際によく見てみようという気持ちになりました。利用者と本を繋ぐ架け橋になるのが司書であり、提供するサービスであるから怠ってはいけないと感じました。
〇図書館サービス概論の授業を受ける前も、図書館のサービスについて知っているつもりだった。しかし、授業を受け、図書館のサービスには私たちが知らない多くのものがあることを知ることができた。特に、国際子ども図書館の「子どものへや」は、どこにいても影ができないように作られていると知り、建物を建てる前からサービスは始まっていることが理解できた。福島の図書館しかいったことがないので知らなかったが、様々な図書館に様々なサービスがあることが理解できた。サービスの内容を勉強しながら図書館をめぐるのも楽しいと思う。図書館の新たな一面を知ることができ、図書館に行くことが一層楽しみになった。
白河市立図書館 中沢館長の講義