キャリア教養学科【司書課程】2年生 図書館情報センターで実地研修を行いました!
司書科目「情報資源組織演習」は図書資料等の組織化(目録や分類など)の手法を身に着けることを目的とする科目です。本科目では教室内での演習にとどまらず、それらが図書館の現場ではどのように行われているのかを知ることにより “組織化”についてより実践的に理解が深められるよう、図書館をフィールドとした実地研修を行っています。毎年11月に図書館情報センターの職員に協力をいただき実施しており、今年も学生たちは緊張しながらも楽しく学ぶことができました。
普段立ち入ることがない司書室の中やカウンターの内側に入り、図書館の職員から作業手順の説明を受けながら自分でもパソコンを操作し実務の体験をしました。
目録の登録業務では、NACSIS-CAT(ナクシス・キャット:全国の大学図書館が共同で目録を作成するシステム)から書誌データをダウンロードし本学図書館のデータを作る一連の作業を体験し、教室の中で得た“知識としての共同目録作業”というものが具体的に図書館システムにどのように実装されているかを学ぶことができました。
また、新着図書に蔵書印を押したり請求記号ラベルを貼付する「装備」と呼ばれる業務も体験しました。一冊の本が入ってきてから利用できるようになるまで沢山の作業工程があることが実感できたと思います。
また、特別課題として学生に紹介したい図書のPOP作成と本学図書館情報センターのテクニカルサービスに関する調査レポートをまとめました。実地研修の最後にこれらの特別課題を学生が発表し、図書館職員の方と意見交換をしました。調査レポートでは、“ラーニングコモンズや学習室など学習スペースが充実している”、“にぎやかな金曜日やポイントカードなど利用を促進する取り組みを積極的に行っている“など本学図書館の良さを感じている一方、”もっと色々な授業と図書館が連携してはどうか”、“文庫本やシラバス参考図書をもっと目立つようにしたほうが良い“、”OPACで検索した本の配架場所の図が分かりにくい“などの意見や改善点が出されました。遠藤センター長や職員の方からコメントもあり、学生と図書館職員が直接意見交換できる貴重な時間となりました。
(特別課題の 発表 ・意見交換 会)
図書館学においては、学んだ専門的な知識が実際の図書館業務にどのように活かされているかを知ることにより、理解の深化と実践的な力の獲得につながると考えています。今後も司書課程の授業と図書館が一緒になって学生を育てていけるような場を作っていければと思っています。
学生が作成したPOPは学内に掲示する予定です。ぜひご覧ください!
今年も業務多忙な中、図書館の皆様には全面的にご協力いただきました。感謝いたします!
「情報資源組織演習」担当