【キャリア教養学科・司書課程2年生】情報資源組織演習「令和6年度 図書館情報センター実地研修」を行いました!
「図書館情報センター実地研修」は、“教室と現場”を繋いで学ぶ実践的な授業のひとつです。今年度も本学の図書館情報センターに協力いただき、11月に3日間にわたり実施しました。
本科目の内容である情報資源(図書館資料)の組織化が対象とするものは、主にOPAC(図書館蔵書検索)に用いられる目録データや、本の配列にも使われる主題を表す分類記号です。それらの作成ルールを理解し自ら作成できるようになることが本科目の目標となります。組織化の意義や手法を教室で学んだうえで、それらが図書館という実際の現場ではどのように実行されているのかを知り自らもその業務を体験することで、“抽象的な学び”が“形のある学び”に変化します。その学びの具体化という変化が実地研修の目的です。
実地研修は、➀目録業務実習、②蔵書管理業務実習、③特別課題作成で構成されています。
《目録業務実習》
全国の大学図書館が参加している共同目録システム「NACSIS-CAT(ナクシス キャット)」を利用して書誌データの作成を行う手順を学びました。併せて、納品された本が図書館の蔵書となるための会計データの入力や蔵書印押印やラベル貼付などの「装備」といわれる業務も体験しました。蔵書印を綺麗に押すのは緊張を伴う作業でした。それ以外にもたくさんの作業があり、一冊の本にかかる一連の流れを理解することができました。
《蔵書管理業務実習》
蔵書管理業務の一つである「除籍」(本の登録を抹消すること)に関わり、その候補となりそうな本の選定作業を体験しました。年代が古く表紙が破損しているなど外観だけで判断しそうですが、本の価値は、内容はもちろん歴史的・文化的価値など多面的に考えることが必要であり、除籍の判断の難しさを学ぶことができたと思います。
(除籍の判断材料として、近隣の図書館の所蔵も確認する)
《特別課題の発表と図書館職員との懇談会》
特別課題として、①図書館情報センターのパブリックサービスに関する調査レポート、②NDC(日本十進分類法)にもとづく図書紹介マップ、を作成しました。
実地研修最終日には、二つの特別課題についてそれぞれ各自から発表を行い、図書館側からのコメントをいただきながら意見交換をしました。学生と図書館職員が一緒に図書館サービスについて考える貴重な時間となりました。学生達の発言の中に、“図書館運営にもっと関わりたい”という声がいくつも出ていたことが印象的でした。
本実地研修は、図書館業務の体験の場であるとともに学生と図書館との交流の場としてとても貴重な機会となりました。
今年も業務多忙な中、図書館の職員の方には多方面にわたりご協力いただきました。感謝いたします!
「情報資源組織演習」担当