情報サービス演習
桜の聖母短期大学のキャリア教養学科では、取得に必要な科目を履修することで、“司書”の資格を得ることができます。今回は、この司書科目の中から、『情報サービス演習』の一コマを紹介しましょう。
『情報サービス演習』は、1年間を通した合計30回の授業です。教員の話を聞きノートを取るような受け身の授業なら、ぐっすり寝入ってしまいそうなロング授業です。しかし、本学では他の記事でも紹介しているように、積極的にアクティブラーニングを取り入れて授業を行っています。
図書館を利用する人が必要な情報を求めた際に、必要とされる資料などを検索・提供・回答することで、利用者を助ける業務、これが、『情報サービス演習』の大きな目標の一つである、レファレンスサービスです。レファレンスサービスは、インターネットを活用する方法と、図書館の書籍を活用する方法等がありますが、今回紹介する一コマでは、本学の図書館情報センターを使って、実際に書籍を探すクイズを行いました。題して、
本を探せ!!
制限時間内に、求められた書籍を書架から探し出すクイズです。どの本がどこにあるのか(図書館の書架にはルールがあるのです)学んだことを、本当に実践できるの?・・そこがポイントです。たとえば、クイズの一例・・・・
「念願だったイヌを飼うことになりました。イヌの気持ちがわかる本はあるかな?」
上の文章のどこに注目して本を探しますか?“気持ちがわかる”から心理学関係の本?それともイヌ=動物だから、動物関係の本?それとも??
授業の終わりには気づいたこと、分かったこと、できるようになったこと、わかったつもりやできたつもりのこと等を記入し、振り返りを行います。一部紹介しましょう。
・どういった本がどの書架にあるのかを「理解したつもり」ではなく、きちんと「理解」すること
・目的の本を探す中で、今まで知らなかった本に出合うこともできた
・実際に手に取って中身を見て、相手の希望に沿っているかを確認しながら探すことが大切
・十進分類法(書籍の分類ルールのこと)の知識が曖昧だと気づくことができた
・探したい人の気持ちを考え、幅広い視点から探し出せるように・・・など
学んだ知識を実際にやってみて、「わかったつもり・できるつもり」から「わかる・できる」へ確実にレベルアップできる授業です。