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<こども保育コース> 学習成果発表会 ~リズム劇表現発表会~


 毎年1月に、2年生のオペレッタを中心とした「芸術表現発表会」が行われてきました。
 昨年度(令和2年度)と今年度(令和3年度)は、コロナの影響で、行事としては中止となりましたが、内容を、声を出さないで行える「リズム劇」にして、「学習成果発表会」として、開催しました。1年生は、「孫悟空」と「白雪姫」、2年生は、「ピーターパン」の全3演目を行い、表現することの難しさと楽しさ、そして、仲間と創り上げていく充実感を実感できた発表会となりました。現場に出たら子ども達と一緒に楽しんで、そして、子ども達と共に、素敵な発表会を創り上げてください。
 
1年生「孫悟空」

【振り返りから】

 発表会に向けた取り組みについて正直私たちの孫悟空チームは、始めはまとまりや全体としてのやる気が少なく感じた。練習は自分たちがやるところだけ、準備も個人個人というような雰囲気が出ていた。しかし練習を重ねていくごとに、このままやっていても完成しないことや協力することの大切さを感じ始めた。練習で劇の全体を通してみた時、自分たちのできなさに気づきどうしたら上手くいくのかなどを考え始めた。一人一人が振りを覚え、主役などの大変な人たちの役はみんなで台本を読むなどをするようになった。そうして練習したことで、だんだん形になり自分たち以外の場面も関係なくないということに気づいた。劇はみんなで作っていくものだと感じていった。製作もはじめは自分たちの物は自分たちで作ることになっていたが協力することの大切さを知り、他の人の小道具もみんなで作った。

 

 始めは自分のことだけで精一杯だったが、みんなで一つの劇を作らないといけないと思い、徐々に周りの人とコミュニケーションをとりながら練習し始めた。正直、劇が形になるまで大変でメインの役の方々は大変だったと思う。そのため、私たちは役のダンスも全体のダンスを覚えた後、メイン役のダンスを一緒に振付表を解読して、演技など考えサポートするようになった。時間が経つにつれてだんだん形になり、最後まで練習をして最後は劇のような形になって本当によかったと思う。リズム劇は本当に楽しかった。

 
1年生「白雪姫」

【振り返りから】

 衣装や小道具、大道具の準備では、個人個人で製作準備をするのではなく、ミーティングを通して、何が必要なのかを書き出していき、その中で買う必要があるもの、自分たちで準備できるものを分けていった。まずは、自分の役で使用する小道具、帽子や動物の耳などを製作し、製作が終わった人から協力して小道具、大道具を製作していった。
 表現発表会に向け、練習やミーティング、製作時間を通し、グループ全体の絆が深まり、自然と表情や表現の仕方が明るく豊かになっていった。一人ひとりが発表会を皆で成功させたいという気持ちがあったからこそ、最初から最後まで仲良く、笑顔で発表会を終えることが出来たのだと感じた。

 

 今回の身体表現の授業を通し、1番大切だと感じたことは全員が楽しむということです。ぶつかり合いや揉め事があっても一つ一つを解決していくことが大切です。子どもたちがなにか不満がある状態で進めていくと楽しくない子が出てきてしまい、みんなで協力することができなくなってしまうと思うので、一人一人の様子を見ながら援助を行い、みんなで楽しくひとつの作品を完成させることが出来るといいなと思いました。

 
2年生「ピーターパン」

【振り返りから】

 「ピーターパン」は、参加者全員で作り上げることのできた作品であると強く実感した。
練習が始まった最初の頃は、役ごとに分かれて練習している時は、自分たちのパートだけが仕上がればという意識で練習していた。振り付けも台本に書いてあることを何となく形として表してみているという感じであった。
 一度全体で通して練習してみると、他の役の動きや自分たちの登場について大まかに理解できたことが嬉しく、達成感を感じていたが、その通し練習の様子について動画を確認して振り返ると、動きが小さかったり、自分たち以外の役と合わせた際、動きがわからなくなってしまっていたり、空間を使いきれていなかったという反省点を参加者それぞれが複数見つけ、課題意識を感じた。講堂で本番を意識した練習を積み重ねていく度に、お互いの役に助言しあったり、動きを見合ったりするなど、一人一人が良いものを作りたいという意識が高まっていくように感じた。私自身も自分の動きについて自分と同じ役の人と確認したり、自分とは異なる役の人に確認してもらったり客観的に自分の動きを捉えてもらおうと行動した。
 練習が進むにつれ、課題点を修復しようと役ごとに話し合いの機会を多く持つ様子が見られた。また、自分たちの表現したいものと合うように、登場の仕方を工夫したり、照明の色をこだわったりする様子があった。上手下手以外のドアからの登場は、空間をダイナミックに使いたい、観客に飽きさせないものを作りたいという思いもあった。
 衣装や小道具、大道具も練習を進めていく上でアイディアが次々浮かび、練習と並行して自分たちの体での表現だけでなく、空間も含めた環境構成での表現も工夫した。
 そんな様々な思いがこもった本番では、参加した一人一人が思いを体で表現することが出来たのではないかと感じる。自分たちのやりたい表現を存分に発揮できた達成感を感じることができた。「ピーターパン」は、それぞれ個人の考えが劇に還元されていくとても有意義なものであった。それぞれが良いものをみんなで作りたいというその思いが形になって本当に良かった。

 

 考えや意見を伝えるとき頭ごなしにいうのではなく、相手の目を見て冷静に話すことができたと考える。これは、保育者として子どもの目線に合わせて話すことにつながったり一方的に叱らず子供の意見を聞き入れたりすることにつながると考える。また、「ありがとう」「助かったよ」などの感謝の気持ちをきちんと伝えられたと考える。子どもに向けても保護者に向けても感謝の気持ちを伝えることは大切なコミュニケーションだと考えるためよかったと思う。また、どんなに忙しくてもきちんと冷静に話し合うことができたため円滑に進められたと考える。保育者が忙しくてイライラしたりばたばたしたりしていると保護者は心配になったり嫌だなと思わせたりしてしまうと考えられる。そういったことも含めて適切なコミュニケーションが取れたと考える。

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