特別研究「こどもと健康」フィールドワーク第2弾 パンダハウス見学
特別研究「こどもと健康」では、「あらゆる子どもに保育を届けるために」をテーマにチャイルドケアスペシャリストについて学習したり、医療におけるこども憲章について学習したりしました。今回は、1年次の福祉学でも学んだ福島市にある病と闘う子どもと家族のサポートハウスパンダハウスの見学を実施しました。
パンダハウスを育てる会の古溝陽子先生に病気や障がいがあってもその子どもらしく日常を保障することについてお話をいただきました。病気の子どもとその家族を支援するファミリーハウスは、全国に130施設あります。パンダハウスは20年以上福島のみならず県外、国外から治療に訪れる子ども達、そのご家族の支援を継続されています。闘病中のお子さんのご家族の滞在、生活支援、レスパイト支援のみならず入院中の子どもさんとご家族へのクリスマスプレゼントを作成したり、相談支援を行っていたり、特別支援学校の校外学習の場となったり、子どもたちのやりたいこと、やってみたいことをサポートしたり、大変多岐にわたる活動をされていました。入院中の子どもさんの社会体験として働く経験の提供も行われ、丁寧に作成されたとてもかわいいアクセサリーが販売されていました。手作りのガチャポンを私たちもそれぞれわくわく楽しみながら購入しました。見学に伺った日も数人のボランティアスタッフの皆さんが活動されており、365日いつも清潔で安心して過ごせる環境を作っておられました。玄関を入るとその温かい雰囲気、やさしい心遣いが伝わってきます。
1997年10月の開設以来パンダのように愛され続けるパンダハウスは、ボランティアスタッフの皆様の温かいご支援のもとにたくさんの子どもたちご家族を応援し続けていらっしゃいます。医療的なケアが必要な子どもたちがそれぞれに住み慣れた地域で病院などの施設でもパンダハウスのようなファミリーハウスでも自宅でもそれぞれの育ちの権利が守られ、ご家族もみな安心して日常が送れるようになることを願い続けたいです。そして願いが形になるよう保育の分野でも医療的ケア児への支援について学び続けていきたいと思います。パンダハウスを育てる会の皆様、貴重な学びの機会をいただきありがとうございました。