【こども保育コース】2年特別研究「こどもとことば」(狩野)2023年9月28日(木)
埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園幼稚部の見学に出かけました。
新幹線で早朝から出かけましたが、元気な子どもたちと遊ぶのが楽しみです!
少人数で、大変質の高い保育を実践されているろう学校幼稚部です。
大宮ろう学園幼稚部では、聴覚障害の子どもたちと先生方全員が日本手話を使いながら生活しています。手話が全くわからない私たちですが、子どもたちとどのようにコミュニケーションしながら遊べるか・・とても楽しみにして出かけました。
子どもたちは、初対面のお姉さんたちにちょっと戸惑いながらも、すぐに「いつもどおり」の遊びに招き入れてくれました。
なんと、廊下に「ぎんこう」ができています。お買い物ごっこは、実習先でも見てきましたが、「ぎんこう」は、初めて見ました。お金も、自分達でどんどん作っています。
子どもたちは、お買い物ごっこをする前には、「ぎんこう」からお金をもらって、自分のお財布に入れています。
学生を倉庫に招き入れて、お店を作るための準備が始まります。子どもたちが、学生にいつもの「おみせやさん」ごっこを教えて見せてくれるようです。
リアルな遊びのストーリーや、子ども同士の関係を学生も懸命に読み取っています。
それにしても、子どもたちの生活感が、みごとに発揮されるお店のレジの場面でした。
こちらは、登園後昼まで、ずっと砂場で遊び続ける子どもたちと学生です。
この日の大宮市は真夏日で、そろそろ「水」が出てくるかな?
出ました!この樋は、以前流しそうめんに使ったものを、遊びに取り入れています。
水の流れを確かめながら、小石を流してみたり、飽きることを知らない子どもたちに、学生が寄り添います。とても真剣に遊ぶ子どもたちと、学生です。
こちら、滑り台ですが、なんと、上からホースで水を流して子どもたちが滑り降ります。
「ウォータースライダーだ!」学生が目を丸くします。これは、雨の日に滑り台で滑った子どもがビシャビシャになって遊ぶ姿から、先生がヒントを得たそうです。全身ずぶぬれ、落ちる先は砂場なので、ついでに砂だらけです。先生も一緒に滑ってずぶ濡れの泥だらけです。
先生が砂場のわきの「泥だまり」を掘り起こして、水を入れ始めました。そこに今度は、砂と違う感触を楽しみに子どもが入ります。「水」「砂」「泥」がアクティブにつながります。
自由な遊びをたっぷり楽しんで、午前の最後に今日はダイコンの種を畑にまきました。
季節に合わせて、畑での栽培が保育に取り入れられています。
なんと、園庭にはミカンの木が植えられています。早生ミカンがたくさんなっていて、子どもたちがどんどんとって食べています。サクランボの木や柿の木など、実のなる木が多くあり、季節ごとに、楽しめる園庭です。最高気温が9月の末に34度になってましたが、何とも元気いっぱいの子どもたちと先生方に圧倒されながらも、全力で遊びきった学生達でした。
午後は、幼稚部の先生方と、研修の時間を持たせていただきました。本学の保育者養成の考え方や授業の方法を紹介して、そのあとは学生たち全員が今日の感想など、幼稚園や保育実習を終えた、保育現場での戸惑いや疑問なども含めて、発表とカンファレンスが行われました。
同席いただいた、日本保育学会員の新井孝昭先生、西岡けいこ先生にもたくさんお話をいただきました。本当に、1年分以上勉強したような一日でした。
皆さんに励まされ、保育の仕事に希望をもって後期の学びに向かう元気をいただきました。
大宮ろう学園の先生方、そして子どもたちに大感謝です!
みなさんありがとうございました。