10月12日の「福島学」授業で伊達市国際交流員ドノバン・シャネンさんがご講演して下さいました!
後期第1回目の福島学では、伊達市の国際交流員ドノバン・シャネンさんをお迎えしてご講演していただきました。シャネンさんは、伊達市の姉妹都市であるアメリカ合衆国リヴィア市出身で、平成29年9月から国際交流員として活動されていますが、実は13歳から日本語を学んでいて、平成24年度の伊達市とリヴィア市の交換プログラムに参加し、リヴィア市訪問団として保原高校に短期留学した経歴の持ち主です。両市の文化交流を深めるとともに、英語体験事業や国際交流事業の企画、立案、実施など、幅広い分野の活動を行っていらっしゃいます。今回はシャネンさんからリヴィア市の紹介とアメリカでの日本の理解や伊達市での活動についてお話していただきました。リヴィア市随一の名所であるリヴィアビーチでは砂の彫刻フェスティバルが毎年開催されていて、ボストン・ レッドソックスの本拠地であるフェンウェイパークがあります。シャネンさんは、2010年にこのプログラムに入ったのですが、2011年は震災のため開催されず、2012年になって伊達市を訪れました。この時は原発事故による被害のことをあまり知らずにいたということでしたが、シャネンさんは伊達市のプログラムで来日しているので気にならなかったということです。しかし、アメリカでインターネット検索をすると、福島は未だに原発事故直後の写真が多く出てくるということで、情報が更新されないままになっているとのことでした。
講演では、日本のマンガやアニメを取り上げ、現代アメリカの若者と年配者では日本への認識が異なることを教えて下さいました。年配の方は日本については「侍」や「戦争」を連想することが多く、若者は「アニメ」や「マンガ」連想するそうです。また、日本の「おにぎり」がアメリカのアニメで「ドーナッツ」と英訳されている場面も見せて下さいました。
会場から「日本や福島の魅力は何ですか」と質問されると、シャノンさんは笑顔で「日本人の丁寧さ、礼儀」と回答。アメリカでは知らない人にも「ハロー」と挨拶はするものの礼はしないと教えて下さいました。また、福島に来てご近所づきあいもでき、きゅうり等をいただくこともあるそうです。シャノンさんは、チラシや紙媒体を通じて地域情報を発信していく日本のスタイルに興味があり、母国でもこのようなメディアで地域づくりをしたいと考えているとのことでした。今後の福島でのご活躍に期待しています。