【キャリアデザインⅡ】編入支援講座:私たちの当たり前と世界で起きていることを繋げる
1年後期の共通教育「キャリアデザインⅡ」の編入支援講座では、学習計画の作成、志望理由書の作成、大学研究、面接練習、小論文対策を学んでいます。(その他に複数の「編入英語」の授業があります。)
第8~11回目は「国際理解と編入試験」をテーマにキャリア教養学科の高橋先生が担当しました。世の中の様々な問題をどういう視点で考えていくべきか、グループワーク形式で学びました。
最初の授業では、学生たちにとっては聞きなれない「パーム油」というものが、実は身近なスナック菓子やリップなど生活用品などにたくさん使われていること、その生産現場である南の国々で深刻な問題が起きていること、日本で暮らす私たちができることについて話し合いました。
「天ぷらそば」の海老はどこの国から多く輸入しているのかなど、食糧自給率の問題についても改めて考えました。最終的には、国連加盟国が2030年に向けて合意している「持続可能な開発目標(SDGs)」の「世界を変えるための17の目標」についても話し合いました。様々な事例を通して「身近な出来事を広い文脈(地域・国・世界)と結びつけて考える能力」、逆に「広い世界の出来事を身近な問題として考える能力」を高める訓練を行いました。
学生の感想をご紹介します。「国際問題は日常にあふれるあたり前が実は引き起こしているものもある」「当たり前を疑い、目に見えない問題を知り、考えて、身近なところから行動していくことや意識して生活することの大切さを学ぶことができた」「SDGsを自分の興味や、新聞、ニュースと関連付けてこれから考えていきたい」「国際問題を考えることで、世界でどんなことが起き、日本はどんな風に関わっているかを知れる。そしてこのような広い視野を持つことが小論文、編入後にも大切だと感じた」
編入試験の勉強は厳しく大変ですが、人間として成長するチャンスです。学生たちを見習い、私たち教員も地球の裏側で起きていることを想像し、勇気をもって行動できる人間であり続けたいと思います。