2019国際ボランティア④~トロント(9月8日~9月12日)
電車に乗り、カナダ最後の都市、トロントに到着。日本旅行の前田さんと合流して最初に向かったのはCNタワーだった。CNタワーとは、世界で二番目に高く、東京スカイツリーを作る際に手本となったタワーである。CNタワーでは、多くの観光客が観光に来ており、中には日本人の観光客も来ていた。私達もCNタワーから見えるトロントの街を写真で撮ったり、ガラス張りの部分で寝そべったりしていた。トロント一日目にこんなことができるとは思ってもいなかったため、皆楽しそうにはしゃいでいた。
二、三日目には最後のボランティア場所であるGood Shepherd Homeでベッドメイキングを行った。Good Shepherd Homeとは、ホームレスの人々が衣食住をとれる場所として経営している場所であり、食堂やベッドももちろんだが、チャペルもあり、祈りをささげに来る人がいた。先生方を含め私達13人は二、三人組に分かれ、従業員であるジョージさんにやり方を教えてもらい、ベッドメイキングを始めた。しかし、思っていたよりも大変で、汗をかきながら必死にボランティア活動に励んだ。正直このベッドメイキングを少し不快だと感じることも若干あったが、やっていくうちにどんどんベッドメイキングに夢中になっていき、あっという間に終了した。このカナダ研修で最後のボランティアは、あっけなく終わってしまい全員成し遂げたという実感があまりなかった。ボランティアが終わった午後は、イートンセンターというトロント最大級のショッピングモールで買い物をした。あまりにも大きすぎて一日では回り切れないほどだった。皆それぞれお土産を買い、満足しながらこの二日間は終了した。
四日目の午前は有名なナイアガラの滝を近くで見ることができる船に乗った。赤いポンチョのようなレインコートを着て、アメリカとカナダの滝が間近で見られる場所に移動した。いざ、滝を見ようとしたとき、まるで台風の時の大雨に打たれているような水しぶきが一気に降りかかって来たため叫び声が船のあちこちから聞こえてきた。私達も必死に水に濡れないようにレインコートをつかみ、叫び声をあげていた。だが、滝の音で叫び声があまり聞こえなく、自然の大迫力を身近に感じることができた。船を下り、レインコートを脱ぐと、下半身のみがずぶ濡れになっていたがこの日は晴れており、気温も高かったためすぐに乾いた。この後は、上からナイアガラの滝を見下ろせるレストランへ行き、カナダドルと日本円が使えるお土産屋で残りのお土産を買い、ナイアガラ・オンザ・レイクに向かった。ナイアガラ・オンザ・レイクでは、全員でアイスを食べながら見たいお店を回った。私たちの班が入ったお店は老舗のジャム屋で桃やブルーベリー、ストロベリー、アプリコット(あんず)など多くの種類が置いてあった。最後に北アメリカ大陸の五大湖の一つであるオンタリオ湖を見に行った。海と言われても疑わないほどあまりにも大きく、向こうの大陸が見えなった。少しだけ湖の水に触れ、この迫力満点の四日目は終わった。
最後の五日目は日本に帰国する日であっという間の二週間だった。短く感じたカナダ研修は全員に深く、本学の建学の精神を養うとともに一緒に活動をしてきた仲間との絆を育ませてくれた。この思いや身に着けたことをこれからの就活や仕事に生かして、勉学に励んでいく。