世界的課題を「ジブンゴト」として考える ~編入支援クラスのSDGsアクティビティ~
「キャリアデザインⅢ」の編入支援クラスでは、この1か月間、教員チームメンバーの一人・高橋先生のもとでSDGsについて学んでいます。特にゴール4「質の高い教育をみんなに」にフォーカスをして、世界的にどのような教育問題があり、その背景にはどのような要因が隠れているか・・・を考えていきました。
今回は、学生も教員も全員が何らかの役割を担って、教育問題を「当事者として」考えるアクティビティです。工業的な発展が見込めず、農業も決して豊かではなく識字率も60%という発展途上国・C国。この国の教育問題を、全員が多様な役割から話し合います。例えば、C国を援助するA国やB国の政府代表、C国に寄付をしたいA国の市民、国際NGOスタッフ、C国の小学校の校長、障がいを持つC国の子ども、教え方が分からない教師、経済的理由で子どもを学校へ行かせられないC国の母親などなど・・・。(ちなみにこの文章の書き手は、C国で働く教師役でした。)
それぞれが自分の主張をしますが、ん~、何かが合わない。援助したい側と援助が必要な側のどこがミスマッチなんだろうか???そしてそのミスマッチには、どんな課題があるんだろうか。
議論は尽きません。当然です。これは「解」がないからです。でもこれは世界的に大きな問題です。 だからこそ議論しっぱなしでは終わりません。授業後は高橋先生から「解のない問い」についての論文提出課題が出されました。
どこかの誰かが困っている、でもそれは「タニンゴト」ではないのです。
「ジブンゴト」として社会を、世界をどう見るか。その視野の拡張が問われています。
楽しいのに深い。それが編入クラスなのです。