「福島学×SDGs」~最後のミッションは“巻き込み動画を制作せよ”~
コロナ禍でスタートした「福島学」の全15講が終了しました。
今年のテーマは「福島学×SDGs」。
学生たちは福島の魅力や課題、そしてSDGsのアジェンダを知ったうえで何ができるか・・・を考えつづけてきました。いや、「考えた」にとどまりません。グループになり、自分たちで注目すべきSDGsアジェンダを選び、その課題を少しでも解決できるよう自らがアクションプランを考え、実際にアクションし続けました。(そして今でもアクションし続けています。)
授業後半からは「グループのアクションを通して得た気づき」をいかに他者に広めるかということを考えました。いわゆる“巻き込み案”です。まずは「自分たち以外の10人に、福島学×SDGsの学びを広げるためにはどうするか」という課題が与えられました。その次に「他者に伝わるキャッチコピーを考えよう」という課題が出て・・・最終的には「動画を制作せよ」という課題にチャレンジしています。
以下、学生たちの振り返りコメントの一部を抜粋してみます。
▶私たちは、この福島学を通して、SDGsのことを理解し、行動してきた。今回PR動画を撮影するにあたり、SDGsを知らない人にいかに分かりやすい簡潔な動画を作るか、勝負!
▶SDGsのためのアクションを行い、最終的にキャッチコピーまで決定したため、どうせならば多くの人に私たちの取り組みを知ってもらいたいと考えている。福島県の魅力を知らない人たちに、私たちのキャッチコピーを通して福島県を考え直すきっかけを与えるミッションがあると思う。
▶グループで考えた意見について発表をする際、パワーポイントと原稿を作成した活動があったが、今回のように数ヶ月間にわたり考え抜いた案を一つの動画で第三者へ伝えるのは初めてである。メンバーで協力し長い期間をかけ考えた意見、アクションだからこそ、パワーポイントや原稿に頼らず、グループ以外の人へどのような方法を使えば伝わるのか考えるのは今後自分の意見や活動を時間をじっくりかけて振り返り、発表する際に生かすことができる経験ではないかと考える。
・・・などなど。
一人ひとりの行動や生活の何らかには関わっているSDGsだからこそ、「当事者性」をいかに持てるかが重要だと思います。学生たちは力強くSDGsを福島という地で広げようとしています。