キリスト教学Ⅰ 第4講 聖母マリアと祈り①
5月9日㈰は、「母の日」でした。
5月11日(火)の授業では、導入に、母の日の由来や、なぜ、カーネーションを贈るようになったのか、赤いカーネーションと白いカーネーションの違いについて学びました。
聖母マリアは「教会の母」です。なぜ、そう言われるようになったのかを、聖書から学びました。
さらに、5月は「聖母月」と言われ、全世界のカトリック教会や、カトリック学校が聖母マリアを祝います。
「キャンパスミニストリー」(学内での宗教的な活動)として、学内にも学生たちが5月の聖母マリアを祝する掲示を作成してくれました。
5月が「聖母月」であることと、「アヴェ・マリアの祈り」が掲示されています。さらに、5月らしく、かわいらしい花々や小鳥たちも楽しそうに掲示されています。
世界各地のカトリック教会では、この聖母マリアを讃えるいろいろな聖母祭が行われてきました。
5月の一か月間、毎朝、教会でロザリオの祈りをささげたり、聖母マリアの歌を歌ったりして、5月31日は、その締めくくりとして、荘厳に聖母マリア行列をする教会もあります。
桜の聖母短期大学がそのお名前を頂いてる「聖母」「アヴェ・マリア」(めでたし、マリア)とその祈りについて、今回の授業では学びました。
聖書では、マリアは「教会の母」、Our Lady(我らが貴婦人)、Notre Dame(ノートルダム)もフランス語で「私たちの貴婦人」という意味です。
5月のさわやかな青空を「マリアンブルー」と言いますが、聖母マリアは腰にブルーの帯をしておられ、マリアといえば「ブルー」を連想します。様々な絵画に描かれた聖母マリアは必ず、青い物を身にまとわれています。
聖母マリアは14才でイエスをみごもられ、15才でご出産になり、それから33年間イエスといっしょに暮らされ、イエス・キリストのご昇天後、12年間長生きされ60才で天にあげられ(被昇天)たとされています。
高齢のエリサベトが妊娠したと聞き、自分も妊婦であるにもかかわらず「急いで」山里にお見舞いに行った聖母マリアの生き方は(新約聖書 ルカ1.39-45)、必要な所にはどこにでも「喜び」を運んでいくという、桜の聖母短期大学の建学の精神そのものです。
コロナ禍のため、授業では、学生同士で分かち合ったり、発表したりする機会は設けられませんが、毎回の授業後「振り返りシート」に、その日学んだことを書き提出します。学生たちは、聖書を広げ、熱心に「振り返りシート」に学習成果を書いています。そして、次の授業の際に評価スタンプやコメントが記入されて返却されます。授業者と学習者との一対一の対話が授業で行われています。