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再生可能エネルギーと福島の未来 ~福島学:福島大学 佐藤理夫教授をお招きして~


 今回の福島学は、福島大学理工学群共生システム理工学類の佐藤理夫教授をお迎えし、再生可能エネルギーと福島の未来について講義を頂戴しました。

 これまでは3.11にかかわる映画や浪江町と双葉町のフィールドワークを通じて、「3.11、あの時何が起きたのか。そして現状はどうなのか」を考えてきました。そしてそのうえで、福島の課題とSDGsのアジェンダを関連付けて議論し、少しずつ「未来」へ目を向けフェーズに入っているのが、今の福島学です。

 佐藤先生曰く、「福島は再生可能エネルギーの展示場」とのこと。
 広大な県土で平均的な日照は確保できて、太陽光エネルギーにはばっちりです。
 適度な風況で豊かな水にも恵まれ、風力発電にも水力発電にも適しています。そして温泉もあちこちありますから地熱発電もできますし、豊かな山林もありますから木質バイオマスも可能ですよね。

 このように再生可能エネルギーの観点から改めて福島県を紹介されると、福島県がどれだけ未来のエネルギーを創出できる環境であるかが分かります。

 もちろん再生可能エネルギーにも、天気に左右されたり広大な面積を必要としてしまったりというデメリットもあります。だからこそ、私たちはリスクコミュニケーションを学ぶことが重要になります。

 2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指す宣言が出されました。
 佐藤先生からは「あなたは何歳になりますか?脱炭素社会の実現に向けて、何を?」と問われました。

 原発にも化石資源にも頼らない社会を創るのは私たちであることを、学生たちは実感したようです。

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