福祉学:ゲストスピーチ ~「出会いの一つひとつが自分を創りあげてくれる」~
全1年生が受講する桜の聖母短期大学独自の教養科目、福祉学。第二回目(2023年6月20日)はNPO法人「ルワンダの教育を考える会」の永遠瑠マリールイズさんをゲストにお招きしました。
マリールイズさんは、東アフリカの内陸に位置するルワンダ共和国のご出身です。1990年代に縁あって本学に留学をしたマリ―ルイズさんご自身も、またマリ―ルイズさんのお嬢様も桜の聖母の卒業生=ビッグシスターです。
ルワンダは紛争・内戦・虐殺という凄惨な歴史を辿ってきました。マリ―ルイズさんは「戦争はなかなか止まってくれない。だから、始めるべきじゃないんです」と、その実体験を基に訴えます。
出会いと教育の重要性について熱く語るマリ―ルイズさんのお話に真剣に耳を傾けた学生たちからは、こんな感想が寄せられました。
●「いま自分たちが置かれているこの環境は、ルワンダで暮らす人たちにとっては望んでも簡単に手に入るものではなかったのだと考えさせられた。私たちは受けたい教育を受け、美味しいものを食べ、安心して眠ることができる。しかし世界の現実は、平和であることが必ずしも当たり前ではないことがわかった。」
●「マリ―ルイズさんは『教室には夢があり、教育は未来を開く扉』であると仰っていた。私も自分に実行できることは何か、ボランティアとして誰かに貢献する道はないか、探してみようと思う。」
●「マリ―ルイズさんの言う『出会いの一つひとつが自分自身をつくりあげてくれる』というメッセージに感動した。そして、困ったときに『助けて!』と表現するのは決して恥ずかしいことではないというとても話が心に残った。お互い様という言葉の本当の意味について、深く考えさせられる講演だった。」