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福島学 第1回 フィールドワーク


東日本大震災・原子力災害伝承館 、震災遺構 浪江町立請戸小学校
 それぞれがフィールドワークに目的をもって参加しました。
 伝承館では、他県から訪れていた方にインタビューを試みた学生も複数おり積極的に学ぶ意欲が感じられました。
 学生の振り返りからは、こんな感想が寄せられています。
 「他県で被害に遭われた方は,福島県の被害の大きさに遠慮し,被害の実態を語れない状況にあるのではないかと思われる。しかし,被害の大小に関わらず,震災当時どこで何をしていて,何に困ったか,防災に向けて何ができるか等を話し合うことは大切である。一人一人が自分の経験を活かし,伝え,防災に活かしていくべきであろう。」
 
 「災害に対しての意識の持ち方で助かるかどうかが明暗を分けるのだと気づいた。日頃の備えはもちろん、その時の判断を誤らないことが重要なのだと思う。苦しい生活の中でも希望を見出そうと助け合いの輪が広がっていたことを発見した。これは日本人特有の精神が現れていて暖かいと感じた。復興が進んでいるのは確かだがまだまだだと体感した。工事車両や工事途中のものが見受けられたし、新しい建物がある一方で空き家や空き地も気になった。10年以上経っても課題は山積みなのだと改めて感じた。」
 
 「請戸小学校の全員が助かった背景に、パニックになりそうな状況の中、少年が冷静な判断と誘導をしていた精神力の強さや、児童を信じる教諭の素直さがマッチした奇跡があったからだと気づいた。」
 
 「請戸小学校に修学旅行で訪れる県外の、学生はほとんど震災について知らないということをスタッフの方に聞き、震災の記憶を風化させないことがこれからの復興の焦点になると改めて意識させられた」
 
 これから福島で誰一人取り残すことなく復興を進めていくために大切なことを感じることができたフィールドワークとなりました。

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