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福祉学Ⅰ「点字図書および点字図書に関わるボランティアの実際と意義・理念 」


 社会に奉仕する活動を実践している個人や団体を講師としてお招きし「建学の精神」に掲げる「愛と奉仕に生きる」ことへの理解を深める本学独自の科目「福祉学Ⅰ」が8月1日(火)に第7回目を迎えました。今回は本学の図書館情報センター長である遠藤修司先生に講師としておいでいただきました。日々、図書館情報センター長として本学の学生たちとの交流もお持ちである遠藤修司先生のお話は、学生たちの様子に合わせてテンポ良く進み、冒頭から視覚障害者の世界について学生が体感できるよう工夫した声掛けをしたり、映像や写真等視覚的な資料を多く提示し、丁寧かつ分かりやすく伝えたりと学生が理解しやすい授業展開をしてくださいました。物腰の柔らかなゆったりとした話し口調は、しっかりと学生の聞く姿勢を引き付けてくださったようです。映像や写真をよく見て、細かくメモをとる学生の様子が大変印象的でした。点字図書館で提供されている情報資源の現状や実用性、ボランティアを行う際の7つのルール等々、視覚障害者がより豊かに生活するための点字の世界や魅力について教えていただきました。遠藤修司先生ご自身の豊かな経験も踏まえてお話いただき、経験から得たお言葉にはどれも説得力があり、重みのある納得のいくものばかりでした。貴重なお話をありがとうございました。

今回は保育を学ぶ学生たちのレポートを中心に一部ご紹介します。
・私も誰かの支えになれるような、自分を必要としてもらえるようなボランティア活動がしたい。日頃から優しさを与えられるようになりたい。
・障がいの有無に関係なく、自分が助けてもらったら相手のことも助けるという社会が当たり前になると良いなと講義を受けて感じました。
・点字図書館は生きるための図書館であり、点字図書、録音図書、デイジー図書での読書を視覚障害者が楽しんでいる様子を見て、目が不自由でも他の感覚から情報を取り入れることができ ると知って 少し安心しました。
・ボランティアの方々が 大変そうだなと(映像を)見ていたら「新しいことを知ることができる誰かの役に立てる」と言っていて素敵だなと感じました。
・ボランティアにも愛があり、ともに生きる社会をつくる土台となることを学びました。
・ボランティアをするときには7つのルールを守り、誰かの役にたちたい。

 さて、講師をお招きしての講演は今回が最後となります。次回はこの授業の総まとめでもある最終レポートについての説明や作成について学生は講義を受けます。多岐にわたる分野でご活躍され、社会奉仕活動を実践している6名の講師のみなさまとの貴重な時間を得た学生たちは、今までの学びと本学の建学の精神「愛と奉仕に生きる」ことへの思いをどのようにつなげ、深め、言語化していくのでしょうか。とても楽しみです。最終レポートに込めた学生たちの思いに教員として寄り添っていきたいと思います。

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