【教養科目】福島学 第4回知ろう!「浪江町・双葉町・富岡町などの状況について」
(公財)福島県観光物産交流協会ホープツーリズムサポートセンター高橋良司様の御講演
第4回福島学では、福島県観光物産館交流協会 ホープツーリズムサポートセンターの高橋良司様をお招きし、現在の浪江町、双葉町、富岡町など相双地域の現状、復興状況についてお話をいただきました。
相双地区のホープツーリズム、フィールドワークは、2016年から始まり全国から中学生、高校生を始め多くの方が参加されています。目に見える様々な課題を自分のこととして考え、もやもや(その場で解決できる課題ではない故の)して帰っていただくとのお話でした。
「百聞は、一見にしかず。」その場所で、においを嗅いで、風を感じて人の話を聴いて感じること、そして楽しみながら学んでいただくことを大事にされているとのことです。
被災地のインフラは、整備が急がれるが、まだまだ不足している状況であるが、見上げる星空はとても美しく輝いているとのことでした。
【参加した学生の感想】
・「ホープツーリズム」という言葉には、 希望や光があることを知ってほしいという思いがあるということに感動した。福島県知事が考えた言葉であることを知り、富岡町をネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉えようとする気持ちがあるのではないかと考える。県外の中学校や高校といった教育団体が富岡町に多く訪れていることに驚いた。県内の教育団体の割合が多いと思っていたが、県内の人たちよりも県外の人たちの方が興味関心があるのだと感じる。「中間貯蔵 施設 」と 言われた時、言葉は聞いたことあっても何のことか分からなかった。このことから、私も他の県内の人たちのように興味関心がないのだと痛感した。これをきっかけに、最終的には他人事だと思わずに自分事のように感じられるような学びをしたい。
・ホープツーリズムの、見て、聞いて、考えるという特徴や、お話されていたただ話を聞いてもらうのと実際に行って風や空気感を肌で感じて貰うのとでは理解が違うということから、五感で感じることが大切なのではないかと考えた。五感はこども保育の授業内でも学習し、子どもの成長を促すためにもとても重要 なものだと学んでいる。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、全てを使って物事を感じることは、子どもの成長以外の場面でも、人を成長させて、理解を深めてくれるものだと考えられた。
・様々な疑問を他の人と共有して話し合うのは、互いの考えの価値観について知ることができていい機会だと思う。自分では思いつかなかった視点からの意見を見聞きすることは、広い視野を持つことができ、お互いに好影響を与えてくれる。正解がない所で、復興とは何なのか、自分ができることは何かなどについて自分にだけの正解を見つけることが大切であると考える。高橋さんは、福島にしかできないことや観光場所を常にプラスの方向に考えていた。物事を前向きに考えることで、気持ちが明るくなり、将来に希望や勇気が持てると思う。
大学生活の中でもお互いに話し合う場面は多くあるので、一方的に他の人の意見を聞くだけでなく、自分の意見もしっかり持つことを大切に、双方の相違点や自分にはなかった考えを取り入れて参考にしていきたい。
高橋様ご講演いただきありがとうございました。
6月には、実際に浪江町、双葉町にフィールドワークを行います。
自分のこととして考える機会になりますように。今から楽しみです。