福島学 第1回フィールドワーク 2024.6.15
今年も双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館、そして浪江町にある震災遺構浪江町立請戸小学校にてフィールドワークを行いました。
事前にフクシマ50の映画や、ここで生きる(ドキュメンタリー映画)、(公財)福島県観光物産交流協会ホープツーリズムサポートセンター高橋良司様の御講演を通じて、フィールドワークで明らかにしたいことをグループワークで共有しました。
【学生の感想から】
私たちは震災を経験したのが6歳頃で物心もつかなかった年であった。その時はどうすれば良いのかなどわからず、大人たちに支えてもらっていたが今度は自分たちが下の世代の人たちのお手本となり支えていく立場である。今回の双葉の伝承館で地震の時にどうすれば良かったのか大人達も当時わからなかったと伺った。次このような災害にあった時、私たちが他の人たちのお手本になるような行動をすることで自分の周りの人たちを助けられるのではないかと感じた。
請戸小学校が震災に対して示した対応は非常に感動的である。地域との連携を強化し、生徒や教職員の安全を確保するための迅速な避難計画や訓練が行われていることに感心する。また、震災後の支援活動や心のケアにも力を入れており、地域社会との結びつきを深めながら復興に向けた努力を続けている姿勢が素晴らしいと感じる。請戸小学校の教訓は、子どもたちにとって安心して学べる環境を提供するだけでなく、災害時におけるリーダーシップと連帯の大切さを教える場でもあることと理解した。
実際に見学をしてみて、まだまだ知らなかったことが多かったのだと痛感した。今まで、県内のことであっても何処か他人事のように感じていた部分があったのだと感じた。
震災から約13年が経ったが、まだ立ち入り禁止区域もあって完全に復興しているとは言えない状況だということを肌で感じ、この出来事を風化させてはいけないということに改めて気づかされたため。また地震と同時に起こった原子力災害においても、放射線が大量に放出されたことで故郷に戻ることができない住民もいて、そのような人たちが1日でも早く帰ることができれば明るい未来に近づけると思う。この複合災害による影響を次世代へ語り継いでいきたい。