「臨床栄養学実習」糖尿病患者さんのための食事療法を実践(1600kcal/日)
食物栄養専攻2年生は「臨床栄養学実習」「栄養指導論Ⅱ」の授業で、糖尿病患者さんのための食事療法について、講義、調理実習、献立作成、栄養相談ロールプレイングなどを通して学んでいます。この日は、教科書の『糖尿病食品交換表』に掲載されているモデル献立1日1600kcal(朝食、昼食、夕食、間食)の調理実習を行いました。
教科書には料理の写真と材料が載っていますが、作り方や一部の調味料が書いていません。各自で調味パーセントの計算や作り方を調べてノートにまとめていきます。2年生になると基礎の調理技術や料理の知識はもう身についていますので、当日までどの班が何を何食分作るか、そして自分が何を担当するかはわかりませんので、全ての料理のイメージをしておき、他の班のヘルプにも行けるようにします。前回練習したとおり、施設や病院での調理現場でよくあるケースを予想してごはんの炊飯は鍋で行いました。
調理を担当した班は、最後に患者さんにメッセージを書いたカードも添えます。「元気が出る豚肉のしょうが焼きをつくりました。トマトやさやいんげんなど、栄養満点の野菜を残さず食べて治療を頑張って下さい♪」「新鮮なまぐろと鯛のお刺身です。早く元気になって下さいね。」など学生たちの思いをトレーに載せて、決められた時間(いつもちょっと過ぎてしまいますが…)に配膳します。
各班で作って配膳してもらった朝食、昼食、夕食、間食を並べてみて、患者さんの1日をイメージして試食会となります。学生たちの感想は「糖尿病とは思えないおいしい料理だった」「野菜がいっぱいとれてよく考えられた献立だと思った」「みそやしょうゆは少ししか使っていなけれど、食材やこんぶ・かつおのうまみを使えば美味しく作れることがわかった」など。次は、腎臓病食の調理と試食を行います。