食物栄養専攻 オンデマンドで実施「フードサイエンティスト認定研修・葉酸と赤ちゃんの健康」
食物栄養専攻の2年間の学びでは、栄養士資格の必修科目にいくつかの選択科目をプラスして単位を修得し、認定研修を受講することで「フードサイエンティスト(食品科学教育協議会認定資格)」という資格も取得可能となります。今年度の資格申請者は17名で、11月上旬までに「葉酸と赤ちゃんの健康~葉酸たまご甲子園~(講師:東大阪大学短期大学部・源伸介教授)」をテーマにしたオンデマンド動画を視聴し、学内または自宅等でパソコンやスマートフォンを通して研修を受けました。学生たちの振り返りレポートから、特に妊娠前後の女性にとって葉酸が必要不可欠な栄養素だということは学んだが、葉酸摂取不足による神経管閉鎖障害のリスクや食生活で葉酸を補給することの難しさについて深く理解する機会となったことがうかがえました。さらに、葉酸を効率的に補給できる葉酸たまごの開発や近年の機能性食品の選び方などの講義があり充実した研修となりました。
東日本大震災・原発事故後の福島にとって、また、食料自給率が低く食物の大半を諸外国からの輸入に依存している日本にとって、食の安全・安心は重要課題になっています。食の専門家として食品の成分分析や衛生管理、食品開発など様々な学びを通して、人々の健康といのちを守る役目を担うのがフードサイエンティストであり、本学は福島県内で唯一の養成校です。食品企業などでの商品開発や品質管理、研究機関などでの成分分析や衛生検査において、食物栄養専攻で学んだ知識識と技術は大いに活かされます。そして将来的には、多様な対象者・消費者のニーズに対応し、科学的な根拠に基づく確かな情報を提供・発信できる食のスペシャリストとして社会で活躍してもらいたいです!