食物栄養専攻の特別研究発表会はオンデマンド&対面で開催予定
食物栄養専攻の2年生は、食生活、健康科学、栄養データサイエンス、食物学の4領域に分かれそれぞれの研究テーマで1年間の取り組みをまとめました。昨年度は、オンデマンド配信とZoomを使ったライブ配信の形式で研究成果を発表しましたが、今年度は昨年度同様に事前にレコーディングしたオンデマンド動画を公開します。そしてさらに、各ゼミから2名ずつは学内で1年生と教職員に向けて口頭発表します。現在、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を徹底して準備を進めています。
入学当初からリモートでスタートした授業、学外での実習や就職活動など多忙で困難な状況が多くあった2年生が取り組んできた研究の成果は、いずれもこれまで学んできたことを応用し、栄養士の専門性を反映する内容になっています。特別研究を通して自身が主体となって調査・検証し、栄養士や食の専門家として必要となる知識と技術を身につけてきました。そして、相手にわかりやすく伝えるプレゼンテーションスキルを養うことも特別研究の学修では非常に重要です。また、オンライン授業やオンライン就職面接が当たり前になりつつある昨今では、遠隔でも対面でも同等にコミュニケーションがとれることも求められます。その素養はコロナ禍の2年間で培われたのではないでしょうか。
今年度の演題は、下記の通りです。
<オンデマンド配信:2022年2月26日(土)~3月4日(金)>
食物学
・食物アレルギー児の不足栄養素調査に基づく特定原材料不使用レシピの開発
・塩分を控えた野菜が摂れる災害時の非常食 ~ふくしま芋煮~
・市販野菜ジュース及び野菜果実ミックスジュースの糖質量と嗜好性
・ヨーロッパイエコオロギを用いた高たんぱく食品の提案
健康科学
・レバーの嗜好調査
・高校生と短大生のカフェイン摂取量の実施調査の検討
・主食としてのパン(米粉パン)に対する意識調査
・生活習慣病予防・対策について
栄養データサイエンス
・糖尿病予防を目指したデータベース検索研究とレシピ開発
・新たな貧血改善レシピ開発のためのデータベース探索研究
・紫外線の皮膚への影響についてのデータベース研究と状態改善のためのレシピ開発
・データベース探索研究による高血圧・動脈硬化予防のための食事の考案
食生活
・ふわふわパンケーキを作るには~身近な酸性食品を用いて~
・若い女性に向けた減塩、低脂肪ラーメンの開発
・ドリップコーヒーゼリーの販売支援に向けたアレンジレシピの考案
・中学生における部活動と食事意識について
<口頭発表:2022年3月5日(土)13:00~15:00>
発表は1題8分、質疑応答2分
食物学
・冷凍食品のレンジ加熱用揚げ物の食感保持に関する検討と品質評価
・福島県産の牛乳を使用した女性向けカルシウム補給グミの開発
健康科学
・私たちの年代の睡眠と生活との関わり ~朝の目覚めを良くするには~
・桃の糖度調査と商品開発
栄養データサイエンス
・子宮内膜症に対する食事療法確立を目指したデータベース探索研究
・口内炎に関するデータベース探索研究と疾患改善のための新たな食事法の提案
食生活
・減塩で高血圧予防~郷土料理をおいしく減塩アレンジする方法~
・若い世代に魚料理を ~「サバと秋野菜のドリア」開発を通して~
昨年度の発表会の様子