食物栄養専攻1年生「職場見学会」~栄養士が活躍する現場での学習~
食物栄養専攻の1年生は、栄養士としての基礎知識や理論、そして技術を着実に身に着けてきています。 そこで、学内での講義や実習だけでなく、実際に栄養士がどのような業務を行っているかを見学することで、栄養士の仕事についてより深く理解し、栄養士として働くことへの意識を高める目的で、「職場見学会」を行いました。
当日は午前と午後に分けて2つの給食施設を見学しました。まず、国見町にある学校給食センターを訪問しました。施設見学に先立ち、国見町の教育長さまからお話を伺いました。今後も、様々な活動を通して、「学びのモチベーション」を持ち続けてほしい、とのお言葉がありました。
続いて、2グループに分かれ、施設内見学と、献立作成の実習を行いました。ほぼ全ての学生が、大量調理の現場を見るのは初めてであり、全てが新鮮に映ったようです。また、筆記により小学生向けのクリスマス献立を考える、という実習で、実際の栄養士の仕事体験も行うことができました。そして、本学の卒業生でもある給食センターの栄養士の先生から、700食以上の学校給食を管理することのやりがいや難しさ、そして、栄養バランスと、子供たちの好みを両立しつつ、地産地消に努めていることなど、大変有意義な講話をいただきました。
午後は、福島県立医科大学へ移動し、付属病院の管理栄養士の先生からお話を伺いました。病院では食事も大切な治療の手段の一つであること、入院患者さんの症状や年齢など、さまざまな違いに合わせた献立を適切に作り分けるための管理を行い、そして、患者さんに寄り添う医療チームの一員として活動していることなど、わかりやすく解説していただきました。実際に調理室にも入らせていただき、たくさんの調理員さんに的確に指示を出し、最先端の調理機器群を管理して多種多様な食事を用意していく、という仕事内容に、学生たちは午前の学校給食の管理とはまた違ったやりがいや難しさを感じ、興味を持った様子でした。
食中毒や新型コロナウイルスの感染対策には細心注意を払って参加したとはいえ、この難しい情勢の中、多くの学生を快く受け入れてくださった2つの施設のみなさまに改めて感謝申し上げます。本学では、今後も、入学後の早い段階から、このような実践的な内容を積極的に取り入れ、卒業後の栄養士活動にスムーズに入っていけるような教育プログラムを充実させてまいります。