食物栄養専攻~栄養士活動論(その2)※~保育園で働く先輩栄養士の講演~
食物栄養専攻1年次の「栄養士活動論」は、栄養士の社会的役割と栄養士の業務について理解を深めるとともに、食の「開発」「演出」「運営」のクリエーターであるフードコーディネーター3級の資格取得に必要な知識と技能を身につけていくための科目です。
今回は、福島市内の保育園で勤務している栄養士の先輩(本学卒業生)をお招きしてご講演いただきました。最近の本学の卒業生は、給食委託会社に就職し、業務委託元の病院や高齢者施設で勤務するケースが増えていますが、今回の先輩は、卒業後すぐに保育園に直接雇用された方になります。ご自身で、保育園の栄養士業務を一からセットアップしていくことの大変さとやりがいを含め、保育園での実際の業務についてわかりやすく解説していただきました。普段の座学において、保育園での栄養士業務についても一通り学んできてはいますが、実際に働いている栄養士、特に、卒後2年目にして保育園での栄養管理を一手に引き受けている先輩栄養士から説明してもらうことで、学生たちも業務をより具体的にイメージでき、そのような先輩に少しでも近づけるよう、本学での学びに一層力を入れていこうと決意したようでした。講義中にも活発に質問を行っており、講義後の振り返りシートからも、保育園での栄養士業務について理解が深まった様子が窺えました。
お忙しいところ、後輩のために講演いただいた先輩に改めて感謝申し上げます。食物栄養専攻では、今後も、社会において活躍している先輩栄養士に講演を依頼するなど、学生に具体的なロールモデルを示し、多彩な活躍の場があることを学んで、栄養士として働くとはどういうことか、をイメージしやすいような工夫を続けてまいります。
※本科目は、2022年度から「フードコーディネート論I」と改称します。食物栄養専攻における栄養士取得に必要な科目に加え、「フードコーディネート論I」「フードコーディネート論II」を履修することで、フードサイエンティスト3級の資格を取得することができます。