食物栄養専攻~福島市中学生ドリームアップ事業-大学教授の仕事を知る-
福島市教育委員会では、毎年、市内の中学校2年生のみなさんを対象に、地域の中での職業体験を通して、働くことの大切さや将来の生き方などを体験的に学ぶ「中学生ドリームアップ事業」を行っています。今年は、「大学教授の仕事を知りたい」という5名の中学生のみなさんが、本学食物栄養専攻の梶谷教授とともに学びを深めました。
コロナ禍の影響もあり、直接来学しての職場体験はかないませんでしたが、オンラインでのインタビュー形式で、大学教授の仕事内容について、熱心に取材していました。
高等教育機関の任務は教育と研究の二本柱であること、それ以外にも多様な業務があること、大学教員になるためには免許などは必要ないが「学位」が求められること、研究業績によって職位が決まること、など、これまで知らなかったことに新鮮な驚きを感じていました。また、専門分野に絡めて、現在の中学生にとって必要な栄養素についての質問もあり、一日に必要なカロリーの多さに改めて驚き、鉄やカルシウム摂取の重要性に気づくなど、適切な栄養摂取の必要性をしっかりと学んでもらえていました。
ノーベル賞をはじめ、世の中に出ている多くの研究成果は、小さな「なぜ?」とそれに対する答えの積み重ねで成し遂げられています。中学生のみなさんにも、どんな小さなことでも「なぜ?」を大切に日々過ごしてもらいたい、と伝えました。今回取材した内容は、わかりやすい形にまとめ、全校で共有してもらえたとのことです。これをきっかけに、大学教員の仕事に興味を持ち、その道に進んでくれるみなさまが増えてくれることを願っています。また、今後も、地域の中学生のみなさまの将来が豊かになるように、様々な取り組みを行ってまいります。