食物栄養専攻 B&L交流会
11月22日に後期B&L交流会を行い、食物栄養専攻では焼き芋大会を開催しました。学校周辺の落ち葉や小枝を空き時間に集め、焚火で焼き芋をするのは初めての経験なので事前に生のさつまいもと、時間短縮のために事前に蒸したさつまいもで予行練習も行いました。
落ち葉や小枝、薪で火をおこし、薪が炭になるまで30分。それから濡れた新聞紙に生のさつまいもやジャガイモを包んでアルミホイルで巻き、さらに30分。食べる頃にはすっかり暗くなったけれど、美味しい焼き芋を作ることができました。先輩後輩の交流はもちろん、さつまいもの加熱温度と甘さの関係を実際に作って体験することができ、食物栄養専攻らしい楽しい会になりました。
生のさつまいもを加熱すると、βーアミラーゼという酵素の活性が高まり、甘味を呈している麦芽糖に分解してくれます。βーアミラーゼの至適温度は60~65℃で、75℃を超えると失活してしまいます。電子レンジのような内部温度があっという間に上昇してしまう調理方法ではβーアミラーゼがすぐに失活してしまうため、あまり甘くなりません。しかし、焼き芋のように内部温度がゆっくり上昇するように生のさつまいもからを加熱すると、βーアミラーゼの至適温度に長く保たれるため、より甘いさつまいもになります。
時間はかかるけれど、柔らかくて甘い焼き芋を食べながら、授業で学んだことを実感することができたので、とても良かったです。