【食物栄養専攻】解剖生理学II 〜「がん」を見て学ぶ〜
食物栄養専攻では、人体の構造と機能、および、その破綻に伴う疾病の成り立ちを学び、栄養士としての基盤を固める講義である「解剖生理学」で、前期の「I」から後期の「II」へと、内容を深堀りしながら力をつけていきます。
今回は、最も身近な疾患の一つである「がん」について学びました。とはいえ、単なる「座学」だけでは終わらないのが桜の聖母短大の講義です!まずは、講義が始まる前の「講義前課題」で、現時点での「がん」に関するみんなの知識をチェックし、共有しました。みんなの答えは・・・?
早期発見だと治る確率が高くなる
様々な種類がある
遺伝子が傷ついてできる病気
生活習慣や環境要因によって発生する
普通の細胞になるはずの細胞が突然変異してできる
・・・などなど、意外と、みんな、「がん」について知っているようですね!
そして、この結果を基にして、がんの基本知識を改めて学んだところで、「がん」の実物を見てみるために、県内短大では唯一(?)の、細胞培養実験室へ!
全員が初めて観察する「がん細胞」、新鮮な驚きを持って深く印象に残ったようでした。今回は、「肝臓がん」「大腸がん」「白血病」、そして、図にある、女性としては看過できないがんである「乳がん」の細胞を観察しました。
今は、数個しか存在していないこの細胞が、時間が経過するとどのようになるのでしょうか?それを追跡することで、「がん」に対する正しい知識の重要性と、いのちの原点である「細胞」の機能と栄養との関連性について理解を深め、一歩進んだ栄養士に成長していけるのが、桜の聖母短大のカリキュラムの大きな特徴です。
このように「がん」について体系的に学んだ学生たちは、福島県健康づくり推進課の企画する学生「がん予防メイト」養成講座を通して、がんやがん検診の重要性をさらに学び、発信できるようになっていきます。