臨床栄養学実習 赤ちゃんのミルクはミルキー味じゃない?!消毒・調乳・試飲の体験
食物栄養専攻2年生は「臨床栄養学実習」の授業で「調乳」の実習を行いました。これから保育園や病院、施設などで出会う赤ちゃんのためのミルク作りの練習です。実習の前に、株式会社明治東北支社の栄養士である吉田美保さんにミルクから離乳食まで詳しく講義をしていただきました。
吉田さんは本学の卒業生の方で、就職した時のことや仕事のやりがい、東日本大震災の時の取り組みなどについてもお話しして下さいました。また、実習用に、粉とキューブのミルク、離乳食のサンプルをご提供いただきました。後輩たちのためにご尽力いただき、ありがとうございました。
キューブは粉と比べるととても扱いやすく優れているのですが、やはり開発して商品化するには数年間かかったことなども教えていただき、開発担当者の方々のご苦労も知ることができました。また、「乳糖不耐症」「ガラクトース血症」「乳アレルギー」など、普通のミルクを飲めない体質や病気の赤ちゃんがいること、専用のミルクもあることも学びました。
学生たちは、甘くてミルキーのような味のミルクを想像していたようですが、実際に作って飲んでみたところ、とても薄味でびっくりしたようです。学生の感想の一部を紹介します。
・想像していたよりも水に対してミルクの粉の量が多いことに驚き、赤ちゃんはそのぐらい飲まないと生きていけないということが分かった。
・赤ちゃんの安全のために、たくさんの配慮をしなければならないとわかった。
・ミルクの味はまぁまぁだったが、(哺乳瓶は)飲みづらかったので赤ちゃんの吸う力はすごいと思った。
・家に帰ってお母さんに聞いたら、きちんと調乳をやっていたと言っていたので、母親(子育て)は大変だなと思った。
赤ちゃんとお母さんをはじめとする家族のために、力を尽くし、心を尽くせる栄養さんになっていってくれるよう願っています。