ソフト食コンクール・研修会
2月20日(土)の午後、福島県の県北集団給食研究会主催の「ソフト食コンクール・研修会」が、桜の聖母短期大学で開催されました。食物栄養専攻2年生は、公衆栄養学の授業の一環として現役の栄養士・調理師さんたちと共に参加させていただきました。
コンクールには、福島県の福祉施設、病院の現場の方々から多数の出品があり、どれも美しく、美味しそうな盛り付けでした。本学の学生チームも、特別研究(栄養指導分野)でソフト食を研究してきた朝倉さんが考案した「きなこのお団子」を、特別に出品させていただいたところ、なんと3位に選ばれました。ゼミの仲間たちが手伝って作り出場したので、学生たちはとても嬉しそうでした。
ソフト食は、咀嚼・嚥下障害がある方が、おいしく安全に、見た目も食欲わくように作られた嚥下食です。ゼリー食、ムース食と同じように、完成した料理を、ミキサーにかけて、凝固剤で固め、見た目をもともともの料理のように成型したものが主流です。出品者の方々は、出品した料理のPRポイントの説明をし、参加者は食感や味、見た目などの評価を行い、その後投票しました。学生たちは、すばらしい数々の料理に、驚きながら、興味深そうに試食をさせていただきました。
後半の研修会では、ソフト食の実践を日々行っておられる施設のご協力により、ちゃんぽんのソフト食の作り方を教えていただきました。 麺も、具も、すべてミキサーに一度かけて、凝固剤で固めなおしてあります。麺づくりを、学生たちが体験させていただきました。授業で習ってきたソフト食の範囲をはるかに超え、数多くの美味しいソフト食を試食でき、施設や病院の現場の雰囲気を実感することができました。学生たちに、実践的な学びの機会を与えてくださった県北集団給食研究会の皆さまには、心よりお礼申し上げます。最後の思い出に残る授業となりました。