咀嚼・嚥下を助ける「ソフト食」コンクールに2年生が参加!福島の郷土料理いかにんじん&餃子を考案・出品
2月18日(土)、福島県県北集団給食研究会主催の「第4回ソフト食コンクール・研修会」が桜の聖母短期大学で開催されました。現役の高齢者施設・病院の栄養士・調理師さん約60名と共に、本学食物栄養専攻2年生・教職員が参加させていただきました。ソフト食は、咀嚼・嚥下障害がある方でも、おいしく安全に、見た目も食欲がわくようにと作られた嚥下食です。ゼリー食、ムース食と同じように、完成した料理を、ミキサーにかけて、凝固剤で固め、見た目をもともともの料理のように成型したものが主流です。
今年度のコンクールには14種類の料理の出品がありました。どれもすばらしいアイディア、盛り付け、美味しい料理でした。本学からは、特別研究(栄養指導分野)でソフト食を研究してきた紺野さんが、高齢者の方に福島の郷土料理を食べて元気になってもらいたいという思いから「いかにんじん」と「(円盤)餃子」を考案し、出品しました。紺野さんは数か月前から繰り返し試作をし、前日には90食の分の下準備をし、当日は朝から友人たちに手伝ってもらいました。
出品者の方々は、料理のPRポイントの説明をし、参加者は食感や味、見た目などの評価を行い、その後投票しました。学生たちは、授業で何度も咀嚼・嚥下障害のための食事について学んできましたが、現場の栄養士さんたちが考えたアイディアいっぱいのメニューにはとても驚いていました。
今回は、残念ながら学生チームは入賞できませんでしたが、短大生活最後の心に残る授業となりました。コンクールの後は、認知症について学ぶ研修会がありました。学生たちに、実践的な学びの機会を与えてくださった県北集団給食研究会の皆さまには、心よりお礼申し上げます。