「地域食生活論」、国見町フィールドワークで国見町の良さを実感!
5月16日小雨の降る土曜日、食物栄養専攻2年の学生達は国見町の新庁舎で町の職員の方々から温かい歓迎を受けました。「地域食生活論」の一つのプロジェクトは「国見町の桃を使用した子どもたちのおやつ作り」です。昨年から国見町とは協定を締結し、交流を深めてきました。国見町に住む人たちの歴史を知り、そこに住む方々や果樹農家と交流を通してから学生はおやつ作りを行っています。まさに「畑から食卓まで」考えることのできる栄養士になるための貴重な体験です。
ツアーのはじめは国登録有形文化財に指定されている「奥山家住宅」訪問です。1921年に建てられたこの住居は和風建築の主屋と本格的なルネサンス様式の洋館からなっており、今回は奥山さんのご厚意により住まいの主屋も見学させていただきました。歴史的な建物や調度品に驚きの声があがりました。
「阿津賀志山防塁」は文治5年(1189年)奥州合戦の際に源頼朝が率いる鎌倉軍による奥州征伐軍を防ぐため奥州藤原氏が築いた防御施設です。学生は現在残っている防塁の一部に立ち、本学の卒業生で国見町職員である加藤さんの説明を聞きながら、当時のことを偲びました。ここは昭和56年に国の史跡として指定されました。
最後に訪れたのは「旧奥州道中国見峠長坂跡」でした。芭蕉も奥州道中を北上する際には通ったとされる記録が残っています。美しい新緑を背景に記念撮影を行いました。
午後からは太田久雄町長様も参加してくださり、学生たちに歓迎の言葉や商品開発への期待などを述べてくださいました。午後からは晴天、学生は3つのグループに分かれて果樹農家を訪問しました。
摘果などを教えてもらった学生たちの感想です。「一番大きな実や小さな実、枝に近い実は摘み、中くらいで下向きの実を残すことを知った。実の残し方次第で、実が割れたり、見栄えのよくない桃ができてしまうことが分かった。」「国見町のよいところをたくさん見て知ることができたので、商品開発に対する思いがより一層増した。」