PBL授業「食育論」国見町でフィールドワーク 貝田地区の歴史と食文化を体験!
本学では国見町(福島県伊達郡)と2014年度から連携協定を結び、学生たちは様々な授業で、桃のおやつメニュー開発や食育イベントなど、実践的に学んでいます。先日、少し雪が舞う中、食物栄養専攻の1年生は、PBL(Project Based Learning)授業「食育論」の一環で、国見町の旧奥州街道貝田宿にフィールドワークに行き、昔ながらの食文化、暮らし、歴史的建造物について勉強してきました。
最初に、職員の方から町の概要についてお話を聞き、その後、特産品である「国見石」を使った竈(かまど)と大きな羽釜(3~5升炊き)で、国見米のごはんを炊きました。学生たちは、順番に釜の番をしたり、70年前に貝田にお嫁に来た頃のお母さんたちの体験談を聞いたり質問をしたり…いつもとは違った出会いと体験に、とても刺激を受けたようでした。
昔ながらの食事の味付けのコツは「いい塩梅(あんばい)」と教えていただき、「芋がら(里芋の茎)入りのみそ汁」「おからいり」「凍み大根の煮物」「いかにんじん」「(お母さんたちの各家庭の)漬物」「あんぽ柿」などをいただきました。東北の料理は塩分が濃そうに思いますが、意外にも薄味でした。とても美味しく、多くの学生たちが、ごはんとお味噌汁をお代わりして、本当によく食べていました。
午後は、江戸時代に建立された最禅寺や、明治時代の鉄道路線とレンガ橋、養蚕住宅、国見石の石蔵を見学しました。学生たちの学びのために、本当に多くの関係者の方々にお世話になりました。学生たちは、今回の貴重な体験を生かして、福島の文化の継承、こどもたちの食育を担ってくれると思います。