「立ち上がろう!フクシマ」をテーマとした「復興講座」第2弾は、「チェルノブイリからフクシマへ」というタイトルで、清水修二先生(福島大学)、藤野美都子先生(福島県立医科大学)、二瓶由美子先生(桜の聖母短期大学)の3人の先生から講演をいただきました。
東日本大震災の後、この3名の先生はウクライナ・ベルラーシへ視察しており、その報告とともに、福島の再生・復興への強いエールを送ってくださいました。
清水先生は「差異と教訓」というテーマでお話しされました。キエフにあるチェルノブイリ博物館には福島のコーナーが設けられていたそうです。世界が福島を教訓とできるように、情報の拠点を作らなければならないとおっしゃっていたことが最も印象的でした。
健康管理の側面からお話をしてくださった藤野先生は、摂取する食物の詳細な検査を通して、内部被ばくをコントロールすることはできる。だからこそ、日本も汚染地域で農業が継続できるように基準を設定して、状況に応じて見直しを進めていくべきと提言してくださっていました。
本学の准教授である二瓶先生は、「私は教員という立場で、教育という側面が今、ウクライナではどうなっているのかという問題意識を持って視察に行ってきました」と最初に自分の視点を説明。ベルラーシでは、子ども自らに線量を測らせるということを通して放射能教育をしているそうで、その子どもたちの写真を見せてくれました。
現地を実際見てきた先生方の話は説得力がありましたし、こちらの胸が熱くなることが多々ありました。
よし、福島に生き、福島を守るぞ。
そんなことを決意してしまった一日でした。(生涯学習センター長補佐 三瓶千香子)