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お知らせ

【復興講座第2弾】

「まとめます」と大きな文字がスクリーンに出て、その後に「悪いことばかりではなかった。私たちの選択が、私たちにはベスト!You are OK、I am OK」というメッセージ。

これが、5月11日(土)に行われた西村隆次先生の「新聞記者から見た子どもたち」の最後のメッセージでした。

3.11直後に朝日新聞郡山支局長を任せられ、「さて、何を道しるべにして福島を書けばいいのか」と悩んだ西村記者は、「復興の3原則」を改めて学び直します。取材管轄である福島県中通りの被害と復興を取材したら、行きついたところがことごとく“子ども”だったとのこと。そこから、屋内遊び場や砂場の重要性、太り気味になりつつある福島の子どもたち、体力不足の問題、そして「『見えない』被災者」である母子避難者へ焦点をあて、県内へ、全国へ記事を書いてきました。問題提起になるのですが、結果的に教育の世界では大切な「屋内遊び場がどんどんできているけど、両手をあげて喜んでいいことなのか?」「お子さんを連れて県外に避難したお母さんを誰が取材するのか。メディアの盲点じゃないのか」と一度立ち止まって考え、そして緻密で丁寧な取材を繰り返し紙面の活字にして私たちにメッセージを送る。

小さな小さな記事でも、たった数文字でも、記者の信念が裏側を支えているということ、そして福島に生きる覚悟を改めて考えさせられたとても濃い聴講時間となりました。
〔講演後、センター長と歓談する西村氏〕

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