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お知らせ

講演会は盛会に幕を閉じました

4/18(土)に、上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケン先生を招いて「輝いて生きるために~ユーモアのすすめ」と題した講演会が開催されました(主催:生と死を考える福島の会 共催:桜の聖母生涯学習センター)。

会場となったマリアンホール講堂は、関心の高さを示すように大盛況。日本における「死生学」の先駆者という学問的な業績もさながら、今ではメディアで見ない日はないほどのデーケン先生ですが、その人柄は講演のタイトルと同様にユーモアに溢れています。

デーケン先生の講演は、まず「幸せ」や「苦しみ」とは何かという話から始まりました。そして大切な人との死別という出来事は、もちろん人間にとって最大の苦しみであり、だからこそ大きな悲嘆が生じます。

しかし、その時にこそ周囲の人びとによる支えが必要です。「ともに喜ぶのは2倍の喜び、ともに苦しむのは半分の苦しみ」―― デーケン先生の生まれ故郷であるドイツのことわざを引き合いに出しながら、死の悲嘆を乗り越えて前向きに生きていくための多様な話題が繰り広げられていくたびに、聴衆は大きくうなずいていました。

最後は、「ユーモアに満ちた人間関係を築く」というお話。デーケン先生がドイツで生まれたのは1932年。ヒトラー率いるナチスの勢力が拡大し始めた時です。デーケン先生のお父様は反ナチス運動に身を投じており、言ってみれば生命の危機にも晒されていました。しかし、そんな中でも明るいユーモア精神を失わなかったのだとか。

自分や、あるいは親しい人が死の淵にある時こそ、愛情と思いやりに満ちたユーモアが心を和ませてくれる。そんな大切なことに気づかせてくれた、有意義な90分間のお話でした。

最後に、デーケン先生からホームページをご覧になっている方々へのメッセージです。

「ごきげんよう、みなさん。この福島の地で、生と死を考えることには大きな意味があるはずです。また皆さんとお会いできるのをたのしみにしています」

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