今年の現地学習講座は、7月14日(金)に、宮城県大衡村にある「昭和万葉の森」で行われました。
「昭和万葉の森」は、昭和30年に第6回全国植樹祭が行われた御成山と、これに隣接する落葉樹林とをあわせた万葉植物を主体とする森林公園です。
講師の横田清美先生の解説を聞きながら、昭和万葉の森を歩きました。実際に近くで見る機会がめったにない山野草もあり、受講生の皆さんは歓声をあげながら散策を楽しみました。また横田先生には、山野草だけでなく森林にいる昆虫や動物についても詳しく説明していただき、広く森林の生態系についても学ぶことができました。
また、園内には「連理木」と呼ばれる、二本の樹木の枝あるいは一本の樹木の一旦分かれた枝が癒着結合した珍しい樹木が13本もあり、縁結び、夫婦円満、良縁祈願の象徴として紹介されていました。
昼食後は、この研修の見どころ、山百合の群生地である御成山を歩きました。御成山には昭和30年に昭和天皇が全国植樹祭の時にお手植えなさった松の木が育っており、その松林の中に山百合が一面に広がっています。今年は雨量が少なかったために、全体の3割程度
の開花ということでしたが、散策路の両側に背の高い白く大きな山百合の花が咲き乱れる様は圧巻でした。
片道約2時間のバス旅でしたが、車内では横田先生の楽しい山野草トークもあり、受講生の皆さんには十分楽しんでいただけたようです。次年度の研修旅行先や時期についても、参加者の皆さんから貴重なご意見を頂戴いたしました。次年度も楽しくてためになる研修旅行を企画いたしますので、ぜひご参加ください。