2019年は、生涯学習センターが開放講座を開設して35年目という節目の年に当たります。創設者であるマルグリット・ブールジョワの成人教育に力を注いだその思想と行動に立脚して、センターは「共にあり共に生きる」という根本理念を掲げ、今でも地域の人々と共に歩み続けています。
この節目を記念して、私たちは山口県のカトリック宇部教会から片柳弘史神父様をお迎えし、ご講演を頂戴しました。
テーマは「こころの深呼吸」。
めまぐるしい変化する社会で、忙しく目の前のことで精いっぱいになりがちな私たちは、「あぁ、心の余裕がないな」と思うことがありますよね。でも、神父様は「わたしたちにできるのは、謙遜な心で、与えられたいまを精一杯にいきることだけ」と仰います。さらに本当に偉いのは、「目の前にいる相手と、誠実に向かい合うことができる人。小さなことにも、全力で取り組むことができる人」と、“今”を“懸命”に生きる私たちを励ましてくださるような、そんな言葉をくださりました。
まずはどんな自分でもあるがままに受け入れていくことが、自分との和解だし、それが他人との和解にもつながるという人間関係の本質的なヒントも教えてくださり・・・。
講演後、100名近くの聴講者のみなさんの表情は、本当に「深呼吸」して心が軽くなったようにスッキリ、さわやかになっていました。