402 こころの問題の現場で 〜事例に見る不安に苦しむ人たち〜
このシリーズの講座は、福島県立医科大学で脳機能の研究・教育に携わってきて、同時に摂食障害に苦しむ人たちとその家族の自助活動にかかわり、今は精神科医として活動している香山が、その経歴の中で考えてきたことを人生の集大成として伝えておきたいと考えて企画したものです。
全16回のシリーズで「こころ」の問題を考えていく講座の内容は、こころや脳がかかわる問題の解説講義と、その後のディスカッションです。講義はいずれも、心理や福祉の援助専門職の方々に聴いていただいても耐えられる内容にしたいと思っています。
この講座も4シリーズ目になり、今回はさまざまにこころに抱えることになった苦しさを、具体的な症例にも触れながら考えていきます。以下のようなプログラムで行う計画です。
春シリーズ(5~7月)【頻発した事件を受けて急きょ順序を変更した】
1.精神障害にはどんな状態がある?そして精神病(統合失調症)とは?
2.強い不安に襲われたとき、心や体はどうなる?不安障害と身体化障害
3.なぜかわいい子供を虐待してしまう? 孤立した家族の中で!
4.思春期に吹き出す生きづらさ:引きこもりにどのように対応できる?
5.あまりに不安・恐怖が強いと、脳機能の一部を切り離す=解離性障害
6.学生相談室の心理士が訴える、若い人たちの不安のあり方の変化
秋シリーズ(9~11月)
1.心的外傷後ストレス障害:心の傷を癒していくためにできること
2.アルコール、薬物、ギャンブルに溺れる:どうしたら脱出できる?
3.アルコール依存症からの回復者の話を聴いてみよう
4.食を拒む・食に溺れる心:不安という時代の空気の中で
5.精神エネルギーが枯渇してうつ病に:現れ方は時代によって変化する
6.気分変動が激しい人たち:双極Ⅱ型障害と境界性パーソナリティ障害
冬シリーズ(1~2月)
1.男と女は脳が違う? 性はどのように分化するか、性的違和とは
2.人間関係に依存=共依存の泥沼:それに性的関係がからんでDVに
3.自ら死を選ぶ:それも自己決定・自己責任か? 死なずにすむために
4.答えの出せない事態に耐える力:人生に折り合いを付けて生きる
講座番号
402
講師
香山 雪彦(福島県立医科大学名誉教授・桜ケ丘病院精神科医師)
曜日
第2・第4水曜日(全6回)
時間
18:30~19:30
日程
09/11・09/25・10/09・10/23・11/13・11/27受講料
6,700円(税込)
定員
20人
申込受付開始日
2018年・2019年度受講生は7月8日(月)より。新規受講生と2018年・2019年度以外の受講生は、7月16日(火)より。