復興講座「立ち上がろう！フクシマ」の第3弾は、福島県復興ビジョン検討委員会の座長をされていた鈴木浩福島大学名誉教授をお招きしました。

テーマは「福島県復興ビジョンについて」。

その復興ビジョンを聞いて、私たち市民・県民はどのような果たすべき役割があるのか・・・を考えた講演となりました。

先生のご講演の中で最も印象的だったのは、「水平型サプライチェーン」と「正義」という言葉でした。

水平型サプライチェーンとは、都市とその周辺の農村部との有機的な関係です。つまり、農村部で作った農作物を都市で消費され、都市の発展がさらに農村の経済を支えていくという関係性です。震災後、この経済の関係性がますます希薄になってしまっているとのこと。特に福島県は農村部に恵まれており、第一次産業をこれからどのように守っていくのかを考えなくてはならないとのことでした。

それから、先生はマイケル・サンデルのハーバード白熱講義「これからの“正義”の話をしよう」という話に触れられました。なぜ、今、「正義」なのか？なぜ日本人の琴線に触れたのか？それは、私たちが今まで知らず知らずに封印してきた「正義」を、もう一度問いかけようとしているのではないからでしょうか、とのこと。

「正義」という言葉。みなさんは、最近使いましたか？
そういえば、忘れていた言葉かもしれません。そもそも自分の中に「正義」の定義づけができてないかもしれません。

復興元年の今、改めて、一度立ち止まって、私たちは捉え直ししなくてはならないことが多々あるのですね。

「よし、頑張るぞ！」。
そんな気持ちにさせられた90分のご講演をいただきました。
感謝です。