436 こころと、その舞台である脳を考える
このシリーズの講座は、福島県立医科大学で脳機能の研究・教育に携わってきて、同時に摂食障害に苦しむ人たちとその家族の自助活動にかかわり今は精神科医としても活動している香山が、その両方の経歴の中で得てきたことを人生の集大成として伝えておきたいと考えて企画したものです。
全16回のシリーズの講座の内容は、以下のようなテーマで行われる講義と、その後のディスカッションです。講義はいずれも、心理や福祉の援助の専門職の方々に聴いていただいても耐えられるだけの内容になるようにしています。
講座は月2回、原則として第2・4水曜日の夜7時から行われます。
第1シリーズ(春)
1.発達した脳 -人は他の動物とどこが違っているか
2.視覚 -我々は目に映った世界を見ているのではない
3.大脳の高次機能 -左右半球の機能差、前頭葉での統合
4.自動調節中枢としての視床下部 -例としての摂食調節
5.身体と脳の性分化 -そして性行動の意味は?
6.眠りと夢 -睡眠は脳も身体も休んでいる状態か?
秋、冬にも引き続き講座の開講を予定しております。
第2シリーズ(秋)
1.心とは脳の働き -大脳辺縁系と記憶・情動・愛着行動
2.精神障害 -中でも「落ち込んでいる」状態とは?
3.うつ病の時代 -双極性障害・新しい型のうつ病を考える
4.食を拒む・食に溺れる -不安という時代の空気の中で
5.恐怖の記憶と心的外傷後ストレス障害 -その回復を
6.向精神薬 -どのような薬なのか、どこに効くのか
第3シリーズ(冬)
1.思春期の危機 -なぜ重大犯罪を犯す少年たちがいる?
2.溺れる人に手を差し出す時に -信頼の再生を
3.共依存の家族 -そうならないために親の仕事は?
4.地域社会と家族の崩壊 -不安の時代を生き延びる
講座番号
436
講師
香山 雪彦(福島県立医科大学名誉教授 桜ヶ丘病院精神科医師)
曜日
水曜日 全6回
時間
19:00〜20:00
日程
05/10・05/24・06/14・06/28・07/12・07/26受講料
6,700円(税込)
定員
20人
申込受付開始日
20170313